2013-01-01から1年間の記事一覧

『まじめが肝心』はオスカー・ワイルドの風習喜劇、読んだことないけど その3

先日、新宿で会ったS君(自称ゲイ)は、新宿駅から数分の「国際劇場」(ゲイ映画、またの名を薔薇映画専門ではない成人映画館)によく通っていた。わたしも2、3回、新宿での夜遊び後の「始発待ち」のために、利用したことがある。数年前、S君とわたしは…

『まじめが肝心』はオスカー・ワイルドの風習喜劇、読んだことないけど その2

この3月4月はおかっぱ状態が続き、しかし、だらしなく伸び切っていることに気づいた昨日、近所駅近のprogress(日本語では、なんと「進歩する」だ!・・ちなみに画家のピカビアにちなんだピカビアという超洒落た美容院はなんと不幸なことに「ko…

『まじめが肝心』はオスカー・ワイルドの風習喜劇、読んだことないけど その1

もう10日前ほどになるが、「嘘と本当」について仕事先のIさんと話していた。とはいえ、よくある「現実(真実)と虚構(嘘)」の話ではない。最近、成人女性が「嘘!?」と言わなくなった(発音しなくなった)んじゃないか?・・・という話である。 もう5…

Deleuze 『CINEMA 2』 1

この世界に対する信、そして信と諸−映画との関わりあい。『シネマ1&2』においてドゥルーズが最終的に強調したのは、「映画を信じること」と「この世界を信じること」にはいかなる断層もない、ということだ。 ドゥルーズは哲学者だったので、前述した「こ…

はてなダイアリーは、いつからか広告が強制的につくようになった。と同時に、オプション料金を支払えば、広告を非表示にできるようになった。広告収入がなければ会社もやっていけないのだろう。年間2000円で手数料が250円。1年間試したが今日が更新…

★リンダ逆上 9

リンダ逆上、原因究明のためのパズル/パルス9 「もちろん、君も知っているとおり、アルバイトってのは、ドイツ語だ。綴りはA・L・B・E・I・Tとなる。だがしかし、・・・」「だがしかし?」「フリーとは何語だ?」「F・R・E・E・ですかね。」「そうだ。」「…

イマゴン、第四アンチノミー 2

■イマゴン、第四アンチノミー 2 オレンジがオレンジである限りにおいて、オレンジは固有の輪郭を持ち、固有の特性を持ちつづける。この色、この形、この香り、etc・・・。百科全書的に規定された概念としてのオレンジは、一方、その系列の自立性を保証する…

イマゴン、第四アンチノミー 1

■イマゴン、第四アンチノミー 1 オレンジにも見えて、レンコンにも見える。というよりも、これはオレンジを半分に切ったものとレンコンを半分に切ったものを取り合わせたものだ。 ・・・だが、ほんとうにそうなのか。イマゴン的な問いはこの疑義とともにあ…

BALL&CHAIN 17

■ BALL&CHAIN 17 うまれてはじめて、植物というものを購入した。といっても先日行った調布市の深大寺の植木屋にて300円で購入したサンショウの鉢植えで、よい香りのはっぱをもぎりとってはあれこれ料理の香りつけに使っていてとても重宝している。そこ…

イマゴン、脱エートル

■ イマゴン、脱−エートル エートル、われわれを悩ますエートル、われわれを歓喜させるエートル。われわれを脅かすエートル。われわれが突き刺すべきエートル。エートル・・・etreとは日本語で、あの「存在する」ないし「ある」と指示するフランス語(etreのe…

BALL&CHAIN 16

■ アルベルト・ジャコメッティよりも、少し背の低い53歳の男性。 熊本へ帰るか。もう少し音楽や歌や小説や哲学や女や男の話をしたかったんだが、止むを得ない。イワシタ氏よ、顔がすぐに赤くなるから酒は飲まない、だって?・・・そうか。・・・しかし、血…

BALL&CHAIN 15

■分散和音、アルペジオ 蟻の群れに一撃を加えると、いったん蟻はバラバラに散逸する。ところが、まもなくして蟻たちは速やかに群れをなす。群れをなすこと・・・集団性に仮にも本質というものがあるならば、集団は集団であることの記憶保存をすでにして要求…

BALL&CHAIN 14

■ BALL&CHAIN 14 数えてみると3月は結局10日しか働いていないという気楽さ&ヤバさ。 やばやばー、やばーいやばーい、どうしよー。

BALL&CHAIN 13

■ いわくいいがたいことが・・・ わかりやすいことをわかりやすくいっても気分的にパっとしない。とらえがたいことをとらえ、とらえにくい言葉でいってもパッとしない。パッとするためにはある種の跳躍が必要になる。(たとえばメタファーに飛び乗る)。いわ…

イマゴン、クラック

■ イマゴン、クラック イマゴンと分層線のかかわりを、もう少し強調しておいてもいいだろう。・・・新しい経験の層、そして、それゆえに古くなってしまった層・・・去年着ていた春物のブラウスの層に連続している去年見た春の光景を追憶する今日の知覚−層化…

美術ノート 12

■ フランシス・ベーコン展 東京国立近代美術館 予想どおり、『ジョージ・ダイアの三習作』(1969)が印象に残り、帰り道に、いろいろ考えた。「貝の身を一度よく観察してみよう」とか「むかしは駅の改札口を執拗に観察するのが習慣だった・・・」とか「たし…

追悼 梅本洋一

■ 追悼 梅本洋一 どういうわけか、まずは手前ごとを書いておきたい。まったく売れず、それ以上に売りに出してもいず、なので、まったくの無名で、作ることだけが好きで、上映するのが面倒でかなわない、どうにかしてくれ、人づき合いも最小限で、スタッフも…

イマゴン、起動の前提

■イマゴン、起動の前提 国家的形式のひとつ。たとえば図書館の配架法においては、映画はスポーツと大衆娯楽に隣接している。音楽、美術、建築からは分離され、距離をたもたれ、「映画」というジャンルの固有性(イメージ)は20世紀的な領域を保持したまま…

BALL&CHAIN 12

■ 横須賀ナンバー ずいぶんな陽気になってきた。誰が魔法をかけたのか、宇宙意志か。・・・新宿の午後、ここぞ、いまだ、とばかりに女が薄着になっている。流し目で闊歩、酔狂で乱歩、踊りながら舞歩の多彩な歩み。かろやかに指先を絡ませて、日焼けを気にし…

イマゴン、表象から介入へ

イメージとは共振にかかわるものだ。「その犬は、まるで、名犬ラッシーのような・・・」というとき、その犬と名犬ラッシーは共振しあっている。イメージ対象に対して、思わぬ図像の出現、思わぬ映像の出現が語「その犬」とともに共振している。「まるで○○・…

BALL&CHAIN  11

先日の「写真3」(の付随文)に関するメールをguusさんよりいただいたので、簡潔に返答したことを採録しておきます。(若干のアレンジ有、転載許諾済)。ごく冷静に考えて、誤解を生んでしまうようなコメントだったのかもしれない。反−帰属はニヒリズムとは…

イマゴン、分層線

イマゴンとは分層線であり、断層線である。いわば、イマゴンは層を前提しているのだ。彼らの層、彼女たちの層、数々の思い出・・・数々の記されるべき記憶・・・記されなかった記憶・・・それは年老いるごとに複雑になってゆく。幼少期の層と青年期の層が入…

BALL&CHAIN 10

先日「FUCK CONNECTION OF IMAGE」とペイントの画面で書きアップロードしたが、どういうことなのか、少しメモしておこう。・・・まずは、イメージにはある強力な連結(コネクション)の作用がある、ということだ。これを第一に理解してほしい。この世界は、…

BALL&CHAIN 9

昨日が春一番だったので、今日は春二番。続行する強風。真夏の夕立ちのカタルシスにまでにはいたらないが、日なが年がら染みついたちっけた残滓を一気に吹き飛ばし、完璧なドライを志向させ、テメエをリセットせよ、と促す強靭な天空モーターだ。巻き込まれ…

BALL&CHAIN  8

キャンディーズらしからぬ春一番が吹き、武満徹のような雨が降った。3月になった。去年の暮れから年始にかけて実家に帰省したおりに、あちこちを撮影してまわって、ああ、年始はずいぶんカメラを回したな、どうしたものか、あれらはなにに使われるのか、ちゃ…

BALL&CHAIN 7

現在15時58分。近所のターニング寿司でにぎりのえんがわをひさしぶりに味わってきた。カレイの生身を薄くスライスしたものであり、煮付けたものよりも、存分美味い。ガリも美味く、緑茶も美味く、味噌汁も美味く、なにもかもが美味い。アダージョで楽し…

写真 3

帰属しないこと。 自分自身にさえ、帰属しないこと。 (写真は神戸港)

ベーコン!

http://bacon.exhn.jp/ いよいよもって、2013年3月8日より、フランシス・ベーコン展が東京、竹橋で開催される。 「すべてを記憶せよ。すべてを忘却するために。」 「記憶せよ。だが何を?」 * (↑筆者が1999年に開催した祇園でのイヴェントのフラ…

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非界、3月3日までの鬱回避作戦 その3

1 「おかしいな、一休さんのしわざかしら?」 2 3 「新衛門さん、これで売り上げ倍増ですよ。」 「そうだな!」 _________________________________________ 1「I wonder why・・・ an act o…