2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

BALL&CHAIN 13

■ いわくいいがたいことが・・・ わかりやすいことをわかりやすくいっても気分的にパっとしない。とらえがたいことをとらえ、とらえにくい言葉でいってもパッとしない。パッとするためにはある種の跳躍が必要になる。(たとえばメタファーに飛び乗る)。いわ…

イマゴン、クラック

■ イマゴン、クラック イマゴンと分層線のかかわりを、もう少し強調しておいてもいいだろう。・・・新しい経験の層、そして、それゆえに古くなってしまった層・・・去年着ていた春物のブラウスの層に連続している去年見た春の光景を追憶する今日の知覚−層化…

美術ノート 12

■ フランシス・ベーコン展 東京国立近代美術館 予想どおり、『ジョージ・ダイアの三習作』(1969)が印象に残り、帰り道に、いろいろ考えた。「貝の身を一度よく観察してみよう」とか「むかしは駅の改札口を執拗に観察するのが習慣だった・・・」とか「たし…

追悼 梅本洋一

■ 追悼 梅本洋一 どういうわけか、まずは手前ごとを書いておきたい。まったく売れず、それ以上に売りに出してもいず、なので、まったくの無名で、作ることだけが好きで、上映するのが面倒でかなわない、どうにかしてくれ、人づき合いも最小限で、スタッフも…

イマゴン、起動の前提

■イマゴン、起動の前提 国家的形式のひとつ。たとえば図書館の配架法においては、映画はスポーツと大衆娯楽に隣接している。音楽、美術、建築からは分離され、距離をたもたれ、「映画」というジャンルの固有性(イメージ)は20世紀的な領域を保持したまま…

BALL&CHAIN 12

■ 横須賀ナンバー ずいぶんな陽気になってきた。誰が魔法をかけたのか、宇宙意志か。・・・新宿の午後、ここぞ、いまだ、とばかりに女が薄着になっている。流し目で闊歩、酔狂で乱歩、踊りながら舞歩の多彩な歩み。かろやかに指先を絡ませて、日焼けを気にし…

イマゴン、表象から介入へ

イメージとは共振にかかわるものだ。「その犬は、まるで、名犬ラッシーのような・・・」というとき、その犬と名犬ラッシーは共振しあっている。イメージ対象に対して、思わぬ図像の出現、思わぬ映像の出現が語「その犬」とともに共振している。「まるで○○・…

BALL&CHAIN  11

先日の「写真3」(の付随文)に関するメールをguusさんよりいただいたので、簡潔に返答したことを採録しておきます。(若干のアレンジ有、転載許諾済)。ごく冷静に考えて、誤解を生んでしまうようなコメントだったのかもしれない。反−帰属はニヒリズムとは…

イマゴン、分層線

イマゴンとは分層線であり、断層線である。いわば、イマゴンは層を前提しているのだ。彼らの層、彼女たちの層、数々の思い出・・・数々の記されるべき記憶・・・記されなかった記憶・・・それは年老いるごとに複雑になってゆく。幼少期の層と青年期の層が入…

BALL&CHAIN 10

先日「FUCK CONNECTION OF IMAGE」とペイントの画面で書きアップロードしたが、どういうことなのか、少しメモしておこう。・・・まずは、イメージにはある強力な連結(コネクション)の作用がある、ということだ。これを第一に理解してほしい。この世界は、…

BALL&CHAIN 9

昨日が春一番だったので、今日は春二番。続行する強風。真夏の夕立ちのカタルシスにまでにはいたらないが、日なが年がら染みついたちっけた残滓を一気に吹き飛ばし、完璧なドライを志向させ、テメエをリセットせよ、と促す強靭な天空モーターだ。巻き込まれ…

BALL&CHAIN  8

キャンディーズらしからぬ春一番が吹き、武満徹のような雨が降った。3月になった。去年の暮れから年始にかけて実家に帰省したおりに、あちこちを撮影してまわって、ああ、年始はずいぶんカメラを回したな、どうしたものか、あれらはなにに使われるのか、ちゃ…