2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ランダムノーツ 7

■ ランダムノーツ 7 ・あるソフトな会話の中で「正岡子規と次に作る映画は関係あるのですか?」と聞かれ、答えに窮した。「ベースボール」を「野球」と訳したのは正岡子規だ!とかそんな話に持っていきお茶を濁したものの、会話終了後、おおざっぱでもいい…

ランダムノーツ 6

■ ランダムノーツ 6 「ミュージックマガジン」でボアダムズの特集をしている。懐古も含めていろいろ思うところがあった。まず、「相対的なところでフワフワやる」んじゃなくて、「絶対的な差異を導入しえた」いう意味では90年代初頭における国内の音楽シ…

ランダムノーツ 5

■ランダムノーツ 5 ・「言文一致」。ここで「一致」という単語に着目してみると、それが一種の透明な伝達に関わっていることが了解できる。そして、「言」(言われること)と「文」(書かれること)の乖離が両者の特性(同一性)を強化し、言語の準拠枠(言…

ランダムノーツ 4

■ ランダムノーツ 4 つづき。いい感じでアイデア、及びそれを裏打ちしてくれるロジックの輪郭が降り注ぐ。コンセプトは「言文不一致」。これは以前から決めている。ようやく制作にとりかかるタイミングが到来した。うれしい。「ステラ風マンガの吹き出し=…

ランダムノーツ 3

■ ランダムノーツ 3 ・夜は酔っぱらって、だいたい0時か1時にダウンして、横になって3時半か4時に目が覚める。二度寝できる日もあればできない日もある。仮に二度寝しても浅い眠りにはちがいないので、いずれにせよ昼間は強烈に眠くなる。湯船につかる…

ランダムノーツ 2

■ランダムノーツ 2 ・石ころは石ころの記憶を持っているのか。石ころを知覚する者だけが石ころの所有している記憶を、想像的に得ることができるのか。自らの想像をその石ころに投影し、石ころには<たしかに>記憶があったと言える時点にまで、石ころを固有…

ランダムノーツ 1

■ランダムノーツ 1 ・『RRR2』終了後、さっそく新作の短編の構想が頭をよぎっている。構想は何も今に始まったことじゃなくて、『RRR2』編集中、および編集以前からさまざまなシークエンスを「具体的な絵コンテとして」ノートに書き写したり、コメンタリーを…

現代戦争ノート 1

■ 現代戦争ノート 1 (先日18日、暑い最中、調布まで足を運んでくださったみなさん、そして出演者であり、対談相手の古谷さん、ありがとうございました。とても面白かったです。) * (以下は7月18日、『RED RED RIVER 2』の上映に際して配布されたパン…

上映まで

連夜の不眠状態をくぐり抜け、やっとのことで新作が完成した。4回繰り返し見たが、矢部史郎の最後のセリフにはグッと来た。この一言を撮るためにトータルで10時間もテープを回したのか!と思う。 ひとまず完成して、予定通り明後日の18日に初映すること…

メモ 7

■ 荒川修作 追悼 ウィキペディアによると2010年、つまり今年の5月15日、荒川修作がニューヨークの病院で死去したらしい。荒川修作には特定の作品を通じた思い入れはないが、「ひとつの偉大な魂が成仏したのだ」とでも言うべき「達成感=欠落感」を「…

メモ 6

■ 編集今回の映画は、部分的ではあるが、ジョナス・メカスの編集方法を参考にしながらやっている。(『時を数えて砂漠に立つ』あたりか)。メカスは自然を近接地点からなで回すように撮り、撮ったものをみじん切りのような細かいカットに分解し、また別の自…

メモ 5

■ 編集一日中部屋にこもって編集する。当然腹がすく。ちゃっちゃっと、いかすみパスタなんかを作って食べる。編集は続く。「腹がすいたあたりに奥さんがやってきて、黙って食事を置いて行ってくれたらな〜」とか、そんな雑念が頭を占め始め、「もういっかい…

メモ 4

■ ゴールデン街の桃ちゃん ひさびさにゴールデン街に足を運んだ。雨がちらほら降っていて、赤や黄色のネオンの輝きがうるおしい。まずは、寝屋川出身のマスターがやっている『ばるぼらや』の二階で食事をする。ここのマスターは京都のことをよく知っていて、…