架空庭園の書 7 (恐山行き5)

 

恐山に関する記述はつづく

恐山といえば イタコである

イタコ というその聞き慣れているが 実態のわからない

あった事のない 誰か 何か

 

誰がそのように名付けたのかさえわからない

(タコ というシニフィアンから 八戸でたこ焼きをけっこう食べてしまった のかも)

 

最終日 夜行バスに乗る前に

八戸市の 歓楽街 ではないが みろく横丁 で 時間を潰していた

その横丁は 最近できたのか 古びた感じがひとつもなく

どちらかと言えば ショッピングモールの縮約版  人工的な 造成

完全に人為的に作られた 店の軒並みである

 

入ってすぐに目立つ 店があったので入った

程なくして 酔いが周り

隣席というか4、5席離れたおっさんと会話することに

 

一通りの 

 

 身の上を話し

 

どうして 君は恐山に?

イタコは知ってるか

へえ 映画を撮ってるのか

うちの娘も日大芸術学部に。。。。

と一通りの交換情報儀式

そして

そのおっさんはイタコは嫌いだ という

その理由を聞いた

車を乗っていたおっさん

車体のどこかが凹んでいたのか、傷ついていたのか

板金塗装

 

イタコがその車には悪霊がついている 

とおっさんのいる公衆の面前で言った

という

 

結論としては 端折っていうが

「イタコは営業妨害をした」ということらしく

それで 嫌いになった ということだった

 

言いたいのは

外部のものからは イタコ だの 恐山 だの いわれ いい の

いうことは 文化人類学的な興味にしかすぎず

変わり種 特殊な人びと

という 捉え方が先行してしまう

し それは 昔の日本で

青い目をした外国人 と言った程度の

物珍しさにおいて 消費されるという傾向にあるかもしれない

 

人による ということだろう

●●ってこういう人多いですよね

いや、人によるよ

という よる という程度の問題

 

地元とは こういうことだろう

灯台もと暗し というよりも 

地元では ならでわで よく見えることがあるだろうし

それは仕方ない

 

今日はここまで