2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

建築ノート 9

■建築ノート 9 かれこれ5年程前になるだろうか、「NEWSWEEK」という報道雑誌で、米グーグル社が所有、管理するサーバーが設置してある施設の写真を見たことがある。言うまでもなく、基本的にコンピュータ・サーバーがあるから、われわれは諸情報を共有する…

■映画探究ノート 1 

■ 映画探究ノート 鏡・トーキー・クローズアップ 鏡に映った自分を見ることが好きな人は、おそらくたくさんいるだろう。そして、鏡を見るのが嫌いな人も、おそらくたくさんいるだろう。それはギリシア神話におけるナルシスのエピソードのように、自己愛的な…

思索中

ジャニスはサザン・カムフォートが好きだった。

ジャニスはサザン・カムフォートが好きだった。 あのうんざりするほど、甘ったるい酒。 何種類ものフルーツをベースにした、メンフィスで考案された酒。 1878年、トマス・エジソンが蓄音機の特許を取得した年に。 あの、うんざりするほど甘ったるい酒、 …

建築ノート 8

建築ノート 8 先日、帰省した折に、石原君と呑んだ。20代の時に、映写技師の仕事をしていたときの仲間である。石原君とは、大阪府高槻市の映画館で同じだった。石原君が言うには、われわれが働いていた映画館「高槻セントラル」が潰れたらしい。私は驚い…

映画ノート 14

■ サム・ペキンパー 『ゲッタウェイ』 1972 日本刀と拳銃のちがいは何か?もちろん形がちがうし、その構造の在り方や、原材料がちがう。それでは「映画的に言って」、両者のちがいは何か?ちがいは二つある。まずは、そのサウンドである。戦争や抗争が個…

建築ノート 7

建築ノート 7 建築の解体現場にはいつもゾクっとさせられる。それは「快・不快」で言えば、「快」であり、なおかつ爽快である。この春、近所でたてつづけに二つの現場の解体がはじまり、そして、ようやく解体がおわって更地になった。「在る建物」がなくな…

映画ノート 13

アイ・キャッチが多用されている。 アイ・キャッチとは、黒目の中に人為的に光を反射させ、見る者を魅惑すること。 ■ 井上昭 『子連れ狼 その小さき手に』 1993 田村正和の「泣きと笑いが混濁した絶叫」がよかった。泣いていいのか、笑ってよいのか、そのど…

映画ノート 12

■ ロベルト・ヴィーネ 『カリガリ博士』 1919 昨日にひきつづき1919年の作品。・・・『カリガリ博士』はホラー映画の起源にあたる作品だといわれている。それどころか、サスペンス映画、フィルム・ノワールの起源とさえいわれている。映画史における…

映画ノート 11

女優リリアン・ギッシュ。グリフィスの奥さんだとずっと思っていたが、生涯独身だった。 ■ デヴィッド・ウォーク・グリフィス 『散り行く花』 1919 花(美少女)が散る(死ぬ)78分のサイレント劇映画である。原題は『BROKEN BROSSOMS』で頭韻を踏んでいる…

まりこはJAZZ部に入った。

この春に中一になった姪っ子のまりこがジャズ部に入ったので、「ジャズのこと教えたってーな、ジャズのCD送ってーな。」と、姉からメール。まりこの姉にあたるゆきこもジャズ部に入っていて、ドラムをたたいていたらしいが、帰省したさいにDVDで見せてもらっ…

大月まで

ひきつづき、シナハン&ロケハン写真。デジカメを忘れたので、携帯写真。神奈川県の根府川の前日に行ったのは、山梨県の大月駅周辺である。大月駅に関しては主に2つの理由で執心していた。まず、中央線が山梨県まで通っていることがにわかに信じがたいこと…

根府川まで

12日、シナハン&ロケハンがてらに出向いた神奈川県の根府川駅周辺の写真を貼り付けておきます。茨木のり子の詩で根府川が詠まれたものがあるそうです。「私がいちばんきれいだったとき・・街はがらがらと崩れていって・・・」これは「わたしが一番きれい…

■52

■ 昼は前衛、および前衛の限界ついてかんがえていました。軍事用語における前衛が「後衛を守る」、ひいては「国家の総体的力」を守備するという目的意識において成立するという意味ではポジティヴなものと捉えられるとして、一方1920年代より主に芸術実…

■51

■ 東京に帰ってきたとたんに、京都で考えていたことを忘れそうになる。品川駅に着くと、一気に怒涛の人ごみに翻弄されることになり、作動中の洗濯機の中で衣服が水の渦に吸い込まれるように、遠心力にさらわれかける。その連続を回避するように、高輪口から…

■50

■京都はいいところだ。とくにほどよい低音を悠久にたてている賀茂川の北山植物園あたりはすごいいいところだ。歩道もきっちりと整備されていて、歩いているとほんとに気持ちが良い。こんなに風光明媚な川は世界中さがしても、どこにもないのではないか?と思…