2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

読書ノート 7

■ 須原一秀 『自死という生き方』(『新葉隠』) 11月18日付けの「制作ノート3」で須原一秀の著書に近々目を通すだろうと予告し、さっそく目を通してみた。この書物を読むに際して、その内容においてはだいたいのところ予想していたのだが、不意打ちを…

美術ノート 1

■岡崎乾二郎特集展示 東京都現代美術館 東京都現代美術館で2009年10月31日より岡崎乾二郎の特集展示が開催されている。昨年秋、南天子ギャラリーでの個展を見に行って以来だから約1年ぶりになる。2008年の作品、(おそらくは初の)トリプティー…

制作ノート 3

■ 制作ノート3 「制作ノート2」でCの経歴をこしらえて中上健次的な物語世界(秋幸と浜村龍造の一触即発的関係)を自分なりに消化したい、と述べた。「Cは最終的にAとBを殺しにやってくる。しかし、Cは二人の目の前で自害する。」このテンション(緊張)を描…

読書ノート 6

■ グリール・マーカス 『ミステリー・トレイン』 『ミステリー・トレイン』の副題は「ロック音楽にみるアメリカ像」で、「先駆者たち」「後継者たち」の二部から構成されている。「先駆者たち」で取り上げられるのはハーモニカ・フランクとロバート・ジョン…

制作ノート 2

■制作ノート2 制作ノート1を読みなおし、プロットを決めていこうと考えた。この映画の主人公は男であり、年齢は30過ぎになる。30を過ぎると、ごく一般的な言い方になるが、「若くはないし、かといって中年でもない、」というある種中途半端な時期にさ…

芝居ノート 1

■ 劇団 BIG SMILE 『おいでましぇ おかえりましぇ』 「ありがとうございます!燃えたぎりますっm(_)m 」・・・ある男からメールが届いたのは2009年10月31日の12時08分のことだった。「ありがとうございます!燃えたぎりますっm(_)m」は、僕が…

制作ノート 1

■制作ノート 1 *君がまだ コーヒーの味も、紅茶の味も知らなかった子供のころ、君は大人の使うようなガラスのコップではなく、 色のついたプラスティックのコップで オレンジジュースを飲んでいた。君はストローを乗り物だと思っていた。 オレンジジュース…