2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画ノート 1

■ 鈴木則文 『トラック野郎 御意見無用』 1975年 過剰である。話の展開が早く、カメラワークも激しく、色彩も豊かで、台詞の数も多く、カット数も多い。誰もがその「過剰さ」に、牙を向けることなどできないだろう。この映画においては、まさに「過剰さ…

ランダムノーツ 11

■ランダムノーツ 11 ・東京メトロのホームで電車を待っていたら、左腕にサッと何かがあたった。ハッとして見ると、モンステラだった。モンステラは花屋さんでは見かけたことがあるが、屋外で、しかも駅のホームなんかで見かけたのは始めてだった。思わず観…

ランダムノーツ 10

■ ランダムノーツ 10 ・ハワード・ホークスの『ヒズ・ガール・フライデー』(DVD)。1940年アメリカ映画。たまに昔のアメリカ映画を観たくなる。ハワード・ホークスの映画は『ハタリ!』と『暗黒街の顔役』がわりと好きで、2年に一回は見直していたが…

ランダムノーツ 9

■ ランダムノーツ9 ・フェリーニの『ジンジャーとフレッド』(DVD)。1985年、イタリア、フランス、西ドイツ合作作品。フェリーニの映画の印象はどの作品を観ても「ストーリーが明白ではない」というものだった(『道』以外は)。むしろリリパッド(小…

ランダムノーツ 8

ランダムノーツ 8 ・われわれは現在、言文一致を意識しながら話したり、書いたりしているわけではない。そういう意味で明治期に推進された言文一致政策とは現在時において意識/無意識からかけ離れた、あるいは対象として認識しえない「物自体」のようなも…