2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
] ■ 矢部史郎について 「しなやかな運動、それこそが、世界=愛の根底に息づくべき出来事の諸力の実現体であり、いずれ<ヴィオランス=暴力>へと集約する<諸-力>の潜勢体なのだ。」そんなことを繰り返し言っていた矢部史郎は今、どこで何をしているのだ…
■ 高橋悠治 『カフカノート』 4 たとえば「ヒッチコック」と発音してみると、それが二拍節だということがわかる。「トン、トン」という感じで「ヒッチ」と「コック」で分けるのが自然であり、「ヒッチコ」と「ック」で分けるのは不自然である。「ヒ」と「コ…
■ 記憶の裏側 群衆のなかからなぜかある顔を数秒間えらびとっていて、その顔が誰かに似ていても、まったく想い出せず、しかしもう少し経つと、不思議なことに想い出している、この顔は誰かに似ている、それもベンヤミンのいう「ショック作用」に近いものとし…
■ 高橋悠治 『カフカノート』 3 かつてカフカを読んだこと。これから読むであろうこと。高校生の頃、日曜日に電車にのって御所に行き、読書する習慣があった、といっても一時期なので、10回ほどだったが、ある日、『流刑地にて』を読んでいた。しばらくす…
■ 高橋悠治 『カフカノート』2 http://www.youtube.com/watch?v=8ssyHYxD0tQ&fmt=22 いっしょに行った人は高校のとき演劇部だったそうで、「とくに思い出にのこっているのはブレヒトの演劇だ、」と晩ごはんを会場近くの店でたべていたときに言っていた。作…