2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

戦争機械 PART Ⅱ

現在、長編と短編を作ろうと平行線的に動いているのだが、外的な偶然が働いて小さな映画がやや大きくなろうとしている。厳密に言うと知り合って18年になる京都出身のちょっと素敵な女性が、フランスに本部をもつ「agnis,b enterprise」(通称アニエス・ベ…

『太陽はひとりぼっち』

を見なおす。ある時期からアントニオーニに注目しなおしたのは、かつてゴダールがアントニオーニにインタビューしたものを読んだことがあって、そこで「アントニオーニは大学で量子力学を専攻していた」ということが、判明したからである。(『作家主義』198…

マーチ

新作短編構想の(頭の中の)ドタバタがひと段落した。明日から再び長編に集中する。で、何をいまさらの話かもしれないが、ここ4ヶ月くらいもっともよく聴いているのはくるりの「マーチ」だろう。(ジム・オルークプロデュースの2nd『図鑑』(2000)の2曲…

超哲学者M君

13時頃固定電話がプルルルと鳴る。17時30分、下北沢で落ち合わせ、打ち合わせる。早稲田大学での映画上映の企画を持ち込んだのはM君だ。上映は11月になったということだが、当初は8月と知らされていたから3ヶ月時間に余裕ができた。エレクトリック…

ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット

ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット。彼は写真のネガ・ポジ反転焼付けの原理を発明した19世紀半ばのイギリス人で、彼の写真を調べに4階資料館へ足を運んだ。今日は早起きして恵比寿の写真美術館。『自然の鉛筆』という世界初の写真集に掲載さ…

『ネッカチーフ!』

が、やっとのことで仕上がる。自分で言うのもなんやけどこれは強力必至な短編。誰かに完全無欠に理論化してほしい作品。けどわかってたまるか(理解されてたまるか)的作品。正直言って、すごい難産やった。1997年に撮ったやつは『ネッカチーフ』やけど…

INFO

『HOTEL CHRONICLES』、大阪での上映が決まりました。Edge in Osaka期間中、5月19日です。時間は20時30分からで、宮岡の「Celebrate CINEMA 101」と同時上映です。 というメールが広島の企画元から来ました。 関西方面の方々、よろしくお願いします。 場所は…

アンドレ・マッソン

昨日の個展に行ってから、無性にアンドレ・マッソンという画家の事が気になって、『世界の記憶』という本を読み返した。本と言っても図版や挿絵がふんだんに取り入られたちょっと贅沢なつくりのものだ。随分前、マッソンの事をまったく知らない時期、本屋で…

古谷利裕個展

人物Aと人物Bがいるとする。AがBを知覚することと知ることとは違う。知覚することはBの顔、服装、立ち居振る舞いなど外的な情報を捉えることを、その外的条件に持つが、知ることなると、Bの外的情報からいったん分離した独自のコンテクストにBを置き…

サン・キュロット

森下という男と友利と言う男とジャコバン(フランス革命時の左派勢力、ロベス・ピエール率いるジャコバン・クラブがその名前の由来、矢部史郎という方がやっている)というお店でばったり会った。ぼくは両者ともすっかり忘れていたのだが、森下君が「京都で…

四月七日

四月七日 突風はおさまったようだ だが 昨日はあんなに暖かったのに 今日は冷えている 片方の手袋だけがある 片方は見当たらないマフラーがみつかったと思ったら 片方の手袋を失っている

昼は

暖かく、晩は寒かった。11時頃、たまご色のマフラーをとある店に忘れてしまったと気づき、NTTのサービス・センターで店の電話番号を調べ、電話を入れて確認したあと、取りに行った。あった。 暖かいうちは奥さんの誕生日プレゼントを買いに街中へ。4月…

一度は数のうちならず

■ちょこっとビデオカメラで短編のテスト撮影をしたあと、部屋にある小さなもの、雑貨、文具、フロッピー、封筒、書類などのかたづけ、整理。なんだかんだ取り止めないものがいっぱいでてきた。一番面白かったのは、昔、京都ののみやさんで同席していた作家の…

新しい血

新しい血に入れ替えるのに、ずいぶん時間がかかった。もちろん物質的な血ではない。どう説明すればいいのだろうか、まず、諸関係の中で(ああ、歴史!)カラダの中に堆積していた古い何かを外の世界に散らす作業が必要とされた。これなしには新しい血に入れ…

もぐら、彗星

今日も何かがあった。何かがあったはずだが、何を書いていいのだろうか?何もなかったといえば何もなかった。だが、なぜ何もなかったといえるのか?毎日は過ぎてゆくが、今日あったこともいつかどこかで思いだされるのだろう。そして、思い出されるのは未来…

『花とアリス』

『リリィ・シュシュ』についてのメールが送られてきて、ああ、見ようかなと思ったが借りられ中。で『花とアリス』。冒頭部、ホームの駅名がパッパっといかにも適当に繋げられているのだが、「水木」「藤子」「手塚」と出てくる。「これは漫画なんですよ。」…