BALL&CHAIN 16


■ アルベルト・ジャコメッティよりも、少し背の低い53歳の男性。


熊本へ帰るか。もう少し音楽や歌や小説や哲学や女や男の話をしたかったんだが、止むを得ない。イワシタ氏よ、顔がすぐに赤くなるから酒は飲まない、だって?・・・そうか。・・・しかし、血が通っているってことだよ。顔が赤くなるのは。






■ 歌がまぎれこむのは、



歌がまぎれこむのは、別れの隙間。音楽がやってくるのは、出会いの後。別れは美しい、出会いよりも美しい、ゆえに老いぼれは美しい。老いぼれも美しい。人生は美しい。すばらしい!





■ マコとマキ



京都の歌姫ふたり。マコ(木村真子)の歌は京都にいたころ、65回ほどライブハウスなどで聞いた。いったいどれだけの暇があったのか、いったい彼女の歌にどれだけ惚れ込んでいたのだろう?(そういえば高円寺の稲生座で聴いたのをぼんやりと思い出す、そうそう、京都駅のあのばかでかい階段でのライブも!)。マキ(野村麻紀)の歌はライブで5回か6回。(そういえばこっちでは下北沢のmonaなんちゃら、高円寺のUFOなんちゃらで聴いたのをぼんやりと思い出す)。





■ 四国あたりで



アルベルト・ジャコメッティよりも少し背の低い男は熊本に帰る。彼はかつて某文芸誌の懸賞小説での佳作入選で莫大な金を獲得し、審査員の阿部和重に低評価をくだされグランプリを逃し、そんで十代の女性に負けた、とへらへら笑いで自慢していた。おもろいおっさんだった。(しかし、ハンフリー・ボガード的やさ男風でもあった)。別れ際に「また、四国あたりで呑みましょう」と告げた。




■ ブックマーク



半別れの歌。この歌はすばらしい。この単純なコード進行で、この主旋律。ブックマークは栞のこと。パソコン上のアレじゃない。歌は野村麻紀、去年の。




■ ダッドガッド・チューニング

いつかイワシタ氏がタグに書いてくれたDADGADチューニングの表。タグといってもパソコン上のアレじゃない。ギターでもっともっと遊べることがわかりました。ありがとうございました。達者で!