2013-01-01から1年間の記事一覧

「現代戦争ノート 4」 9月14日にアップロード予定。 ピーター・C・ロリンズの「テレヴィジョンのヴェトナム」(『GS5』所収)を読み直しての 現代戦争に関する考察。 他、待機中テキストは、 ■建築ノート 磯崎新「なら100年館」 ■音楽ノート DC…

IM3 スタディーズ・インフォメーション

■ * 「IMAGON STUDIES volume 4」を開催します。 1895年、リュミエール兄弟からはじまったとされる映画史。 明るい昼間、列車が駅に到着するシークエンスをたんたんと固定の画面で撮ったその短編を 知っている方も多いことでしょう…

IM3 プロジェクション・インフォメーション

■■■ ■ 詳細は後日 ■ ■

コンサートノート 7

■ ニューヨーク・サルサ・ラテンナイト2013 ホテル・リッツ・カールトン東京 とある黒人は、その白い歯をむきだしにして、言う。 「六本木に行くとな、オレはかならず六本の木を想像するんだ。 六本木にはかつて六本の木があったんだ。いや、今もあるん…

美術ノート 18

■ 1970年代のフランク・ステラ ステラちゃん。ハーイ!ステラ!・・グッドモーニン、ステラ!・・・ごきげんいかがかな?・・・・どうも、<stella>は欧米圏で女の子の名前によく使われるらしい。また「ステラ」という女性ファッション誌(・・4…

音楽ノート 8

■ 無調音楽およびアントン・ヴェーベルン 2000年代にi−podという移動体のヘッドフォンステレオが流行していたとき、邦画のサウンドトラックの断片を入れて、聴いていたことがある。全編まるまる入れて聴くのではなく、なるべく日常の音響とダブらせ…

美術ノート 17

■ 岡崎乾二郎の新作 美術ノート14、15のつづきとして。 企画者でもあり、出品者でもある岡崎乾二郎の新作を二点見て、前回、東京都現代美術館で見たときほどのインパクトはなかったにせよ、「やはり、ちょっと頭がおかしいんじゃないか?」(もちろん、…

美術ノート 16

■ 月とリンゴとつきまつげ 長峰麻貴個展 ギャラリー58 どうも「かぶること」が嫌らしい。「かぶってはダサい、粋でない、クソ!しまった!!かぶってしまった!」となる。一方で、「うわ、あの人おんなじデザインのシャツ着てるう、ちょっとうれしいわー、…

美術ノート 15

■ 企画展「 ET IN ARCADIA EGO 墓は語るか 」 武蔵野美術大学内 その2 わすれないうちに、書きとどめておこう、まずはジャコメッティの彫刻。アルベルト・ジャコメッティの彫刻については、幼少期にどこかで見た記憶がある。写真かもしれない…

美術ノート 14

■ 企画展「 ET IN ARCADIA EGO 墓は語るか 」 武蔵野美術大学内 その1 関西では「芸大」、関東では「美大」と称され、略されるのだろうか。のりなれない西武なんちゃら線のゆで卵のうすい黄味部分のようなカラーリングの電車に乗って、鷹の台…

far eastend、chooshi

最終の土地、 最果ての土地、 日本列島本州再東端。 出ずっぱり半島、千葉県銚子市再東端の駅 外川駅を降りて徒歩10分あたりからのパシフィックオーシャン。 ハワイ諸島、アメリカ大陸方面への眺め。 露出値をかなり落としているが、それでもこの光線だ。…

ラブに出会うつもりが

さすが大阪や。 偽ラブ野郎は、このお竜さんが許しません! イッツニュー。

ディズニーランドへ

バラッド、痩せた男の

バラッド、という聞きなれた言葉。年端もいかない巻き毛の少年が、ときに、目をキョロキョロさせながら、その可憐さとはずいぶん不釣合いな、バラッドを口ずさむ。・・・「悲しいことさ、男と女がうまくいかないってことは。悲しいことさ、大人になるってこ…

ピロウショット

ピロウショット。pillowとは枕を指し、文章表現における「枕詞」に対応する映像表現としてピロウショットが使用されている。枕詞「たいへん申し訳ないのですが・・・」や「本日はお日柄もよく・・・」は、日本人の得意とするコミュニケーション上での繊細な…

ヘルメティカ

あなたがまだ生まれていないときのことを考えなさい。子宮の中にいるときのことを考えなさい。あなたが若いときの、年老いたときの、死んだときの、死んだときの天上の喜びを超えた世界にいるときのことを考えなさい。それらすべてを同時に把握するのです。…

信者

何かを信じている限り、信者でいることから逃れらない。だが、多くの場合、その「何か」がはっきりとはわからない。しかしわからないからといって彼ら、彼女らが信者をやめることはない。信仰はつづくだろう。何を信じているかがわからない限りにおいて。偶…

脱法ハーブ

(どういう法から脱したのかがよくわからないが、)脱法ハーブ店に勤務していた男性と少し話しをした。値段的にもクオリティ的にもピンからキリまであり、強いものは、本当に(結果的に)恐ろしいことになる確率が高い、ということだった。吸引剤をあれこれ…

88の鍵盤

ところで、ピアノには黒鍵、白鍵あわせて88鍵ある。ということをどのようにして捉えればいいのだろう。ウィトゲンシュタインはこう言う。「数学の証明は一望できるものでないと、それは証明とはいえない。」と。鍵盤の88鍵が重要なのではない。それが見…

夢見キーパンチ

■ 「偉大な芸術家ほど、規則というものを重視する。例えば、毎日20時になると、机に向かって、一枚の紙とペンを用意して、書く。画家なら、デッサンをしてもよいし、音楽家なら作曲をしてもよい・・・これを繰り返すことによって、毎日の変化がより明瞭に…

物の怪姫→物自体姫

カントの概念的整理。「現象、仮象、物自体」。この三つ組があるとして、まずわかりやすいのは「現象」だろう。なぜなら現象はうつつ(現)の像として簡単に把持され、それ自体において完結するからだ。(出来事は時間を生むが、現象は時間を生まない。)ゆ…

ズレ込み、ズレ込む 2

宿命的音響。新宿や渋谷、池袋などの大きめの駅ホームのアナウンスは多方向から同時的に耳に届き、ズレにズレ込んでいて、アナウンス音声が独立した完全な線を構成しない。音声どうしの乗っ取りあいが基礎的な聴取場を形成していて、乗っ取りあいによって切…

運命的デザイン

運命的デザイン。蚊取り線香という物体は、外側から内側へ向かう渦巻き状の線で構成されている。外界の空気圧に比例して、一定の速度を維持しながら、火種を内側に、さらに内側に移動させてゆく。移動とともに、緑色の固形部が灰になって落下する。火種が固…

ズレ込み、ズレ込む 1

ズレという出来事がある。パンツがズレる。鬘がズレる。マフラーがズレ、ズレ落ちる。小便器に放出すべき小便がズレる。歯磨き中に歯ブラシが動くべきラインからズレ、歯茎に突入して、イテテテ、となる。これらは現象であるが、出来事は必ず「現象の特異点…

『まじめが肝心』はオスカー・ワイルドの風習喜劇、読んだことないけど その6

肉、骨、血、と書いてみる。血への注意は骨を忘れ、骨への注意は血を忘れる。この場合肉は象徴的な意味での母となる。身体の内部に、すでに苛烈な戦場があり、オイディプス抗争がある。 ■

Deleuze 『CINEMA 2』 2

昨日の記述「重★ものではないもの★要」のなかで「映画は断じて言語ではない。」と、少々意気込んで書きつけたことは記憶にあたらしい。(なんといっても、それは昨日のことだから!) 「映画は断じて言語ではない。」これは、以前から今なおもって強烈に意識…

■ memo 「 映画史/世界史」から

●16〜17世紀オランダ →天体望遠鏡(ハンス・リッペルスハイによる)と、顕微鏡(サハリアス・ヤンセンによる)の発明。(芸術への連続性はフェルメールなどによって確認される)。大航海時代→情報量の肥大・加速(現在のインターネット文化へと照応する…

重★ものではないもの★要 

重★ものではないもの★要 物ではない物。この言明はあきらかに論理矛盾である。なぜなら「物ではない物」は「物ではない」からである。日本語の体言止め(名詞止め)は、「・・・である。」という断言文の「である。」をぼかす効果がある(これは例えば「午後…

『まじめが肝心』はオスカー・ワイルドの風習喜劇、読んだことないけど その5

石を投げれば、村上春樹ファンに当たる。というほどでもないだろうが、今の日本には村上春樹ファンが数多くいる、ということくらいわたしも知っている。どういう理由で彼の小説が広く読まれ、人気があるのか?そういうことにもさして関心が持てず、わりと身…

『まじめが肝心』はオスカー・ワイルドの風習喜劇、読んだことないけど その4

もちろん、任意の髪型とは、アレンジメント(変奏)の一形式であるが、実のところ、もっと形式的に強力なのは、鬘(カツラ)であり、その表象である。(代入可能→変換可能な物体)。鬘に関しては、16〜17世紀のヨーロッパの貴族社会において見られるよう…