2014-01-01から1年間の記事一覧

制作記 3

『コロコロコミック』No.401 2011年9月号(デンジャラスじいさん邪 またナ★お友達軍団)よりのさまざまなタイプの吹き出し。 吹き出しにはさまざまなタイプのものがあるが、輪郭が二重になっているものがあり、一重のものとの差異がよくわからな…

近況

葉書は書くためにある 歯磨きは磨くためにある というのに 葉書の起源はほんとうに 葉に書く ことにあった というのに 葉の世界にはポストカード的なものは みあたらない というのに しかしプラン 平面の偉大さ ゴダール 「楽しい科学」 マティス 「縞のシャ…

近況

孤立し それゆえに 輝く食事 味の素ではなく 素の味 ごもっとも 少しでも詩的で官能的な食事をしたいだけなのだが・・・ 航海する船のように 舌先に運ばれる この世の恵み 恵まれた隠喩たち 胃の愛撫 から 舌の愛撫へ 口吻へ 静かな食事 孤立し それゆえに …

近況

○ しばらく楽器から離れていた 撮影を再開するための準備 思い巡らしを詰めてゆく作業 さらに さらにがペンで書くということがかなりかったるくなっていて これはよくない傾向で なぜかといえば 書くことを支えるたいらな板 テーブル 机 と 書くペンが 関係…

近況

○ ひとりでのむこと ひとりで酩酊すること 酩酊哲学の準備酩酊は近過去の酩酊それ自体を即座に忘却させる といえる し 酩酊中に酩酊を考察していては それは真の酩酊には至らない酩酊は肯定的で 粋の精髄や美学に基づいている マルクスのいう疎外論的飲酒も…

近況

○ トランプゲームで 突如ジョーカーを引いてしまったような崩れ落ちた天気 また冬に戻ったような冷気下北沢をある意味特徴づけている17番地のあの「ノ」の字のカーブ に位置する二つの店 まず書店に入って気分よくあれこれ漁っていたが、いつしか店内BG…

近況

○ ガラス越しの風景 というよりも、 ガラス越しなので「そこは」風景化してしまうということがあるそれはなぜだろうか ひとつに 「そこ」から発せられている音鳴りがガラスによって遮断され まったく聞こえなくなるということに原因がある 風景が目立つ とい…

制作記 2

○ ■ 制作記2 次のイベント「SOUL FORMATION2」では、 映画とは別に音楽演奏をおこなう予定だが、 ここで途中経過メモ。 15秒のフラグメント(断片)を60個作り、それを順次に演奏してゆく。 建前上は「1曲15秒で、60曲」演奏すると…

近況

○ 低音部<レ♯ソ♯ラ> 高音部<レレ♯ラ♯> で六音同時に弾くと とんでもない不協和音が出るが、 分散上昇和音で弾くと それはそれは美しいのだった。 コードネームがわからないが、 今日のお気に入り。 ○

近況

写真のクロソフスキー本(当時の定価は500円、函入り)とは関係ないが、円地文子、倉橋由美子、野上弥生子、樋口一葉、あたりはちゃんと読んでおいてもいいなあ、と思うのだった。 ○

近況

○ 作曲家のモンポウ、映画監督のデュラスと通過して、<切り詰められた表現のあり方>に思いをめぐらす。他を圧倒させるのではなく、静かにみちびくこと。 ○

近況

○ しばらくギターとピアノをずっと弾いていた。いくつかメモを。ギターは弦の響きをそのまま外に放つので、これは自然音に近い。ピアノも弦楽器だが、弦を箱の中に閉じ込めているので、響きはいったん内包されている。だがグランドピアノであれば、天板(専…

映画ノート 19

■ デュラス 『トラック』 戦後日本の前衛芸術の牙城ともいえる草月ホール。1960年代、ここで草月流の活花作家、あるいは前衛活花作家の勅使河原蒼風を筆頭に、あるいは彼のパトロネージのもとで音楽、演劇、映画、美術などをクロスさせたステージングが…

近況

○ 夕方、卒業式なのか、羽織はかまを着た女学生を見かけて、うちのめいっ子が、春から大学生になることを思い出した。推薦で合格したと晩秋ごろに聞いていて、それを忘れていた。愛知のなんちゃら大学で、どういう学部学科なのか、芸術教育とかそういうこと…

近況

○ フェデリコ・モンポウが69歳のときに作ったギターの曲を聴いていて、 はあ・・・・・おぼれそう・・・・。 ○

映画メモ

○ 撮影者はショットする。が、これは間違っている。ショットは英語学的にはシュートの過去形であり、なので、撮影者がカメラを回しているときはシュートの進行形、シューティングとなる。アイム、シューティング。アメリカ人は言う。女をくどいてるときも。…

追悼 鴨田好史

○ 映画監督、鴨田好史さんの逝去を今になって知った。かもさん、かもさんと呼ばれていて、ロマンポルノの巨匠神代辰巳監督の助監督をやってはった方なので、すごい人かと思いきや、とんでもなく気さくな人だった。そして「脚本を書いてくれないか」、と一度…

近況

○ あれこれ、いろんなことをおもい、そして歯がちょっといたい。睡眠の「睡」という字が気になったりしていたが、「眠り」は漢字的、中国的?には垂直的なこととして捉えられたのだろうか。目へんに「垂」。視覚−垂直−眠り。 見すぎ→見るの疲れた→目をつむる…

近況

○ 元旦あたりにジェットコースターに乗ったり、自動回転の空中ブランコに乗って遊んでいたが、いったいぜんたいあれはなんだったのだろう、と、ここ数日たまに思ったりもするのだが、それは回想とはいえない。 誘われるのは、うれしいというよりも、あまりな…

近況

○ 道元(1200〜1253)の『正法眼蔵』(1231〜1253)って、タイトルだけみると映画理論っぽいなあ。・・・<眼蔵>っていうのは、視覚-記憶的ストックで、いわばアーカイヴィケーションされた<脳−イマージュ>みたいなもの。<正法>はまさしく <law j…

バレエノート 1

○ ■ ローラン・プティ 『若者と死』 DVDで鑑賞。相手の体に触れているのか、いないのか、触れているのだろう、いや、いないだろう、どっちだろうか、どう観ても触れている、いや、いないかもしれない・・・という瞬間が随所にある。バレエとは突端の芸術…

近況

● グラフィックに対するデザインという概念。前者は三次元グリッドあるいは単純なデカルト座標に基づいた表象のもとで、図像をやりくりすれば成立するだろう。一方のデザインとはもっと意味深長である。デザインはその語の通りDE−SIGN、つまり、サイン…

近況

数学そのものよりも、「数学と論理学の関係性/無関係性」の方が重要。「ゼロ」と「無限」が概念として処理されたのが20世紀初頭の数学論理学(まあ、平たくいえば数学基礎論・・・ラッセル&ホワイトヘッド)で、「ある/ない」の論理化が明確かつ明快には…

■制作記1 スコアティックシナリオ

○ ■制作記1 スコアティックシナリオ 『こちら、あちら、その他』 完成まで随時、必要に応じてメモを採っておきます。スコアティックシナリオに関しては2013年の初夏あたりからぼんやりと考えていて(Facebookノート 2013年7月記入)、今作が、…

近況

○ ・・・(省略)・・・パゾリーニは、自由間接話法においてまさに本質的なものは言語Aにも言語Bにもなく、「言語Aにほかならないが、実際は言語Bになりつつある言語Xの中にある」ということを示したのだ。少数派の意識の普遍的な形態が万人の生成変化…

ネクスト・プロジェクション

2014年2月23日より撮影が開始され、2014年7月12日に上映される中篇映画に関する早すぎる告知 『こちら、あちら、その他』 (仮)(55分/HD)■インスピレーション・スコアティックシナリオ・ミザンセーヌ・カメラ・サウンド・モンタージュ…

近況

<バタイユ復習> 太陽熱の過剰(無償の熱の放射)=「コストゼロの太陽の永久焼身=永久自己破壊」↓ ↑地上の人間の生活動、経済活動の一大原理↓だが、過剰が過剰である限り、そこには無用性、無意味性が含まれる。 ↓無用性、無意味性は至高性とも言い換えら…

近況

○ たとえば新聞や雑誌ページ内に組み込まれるアーティクル(記事)の配置。_________________________ ■■■ ■■■■■■ _________________________↑を1ページとする。たとえば、赤を読んでいるのに青が気にな…

偽ベートーベン

○ オリンピックでの使用曲の一件だけではないだろう、偽ベートーベンを偽ベートーベンとして、どうして公表する気になったのだろうか。 (靖国問題にかんする)(先日の)NHK会長の不適切な発言も含めて、偽ベートーベンを崇めていたNHKは袋叩きにあっ…

真ベートーベン

○ ●41 この世でなすべきことはたくさんある。すぐになせ!●42 今やっているような毎日の生活をつづけてはならぬ!芸術もまたそうした犠牲を要求している。気ばらしをして休むのはいっそう力強い芸術活動のためだ!●78 重いまつげの下にあふるる涙が待…