近況




道元(1200〜1253)の『正法眼蔵』(1231〜1253)って、タイトルだけみると映画理論っぽいなあ。・・・<眼蔵>っていうのは、視覚-記憶的ストックで、いわばアーカイヴィケーションされた<脳−イマージュ>みたいなもの。<正法>はまさしく <law justice>であり、<law>が強いニュアンスに過ぎるのなら、<ruled justice>。それはそうと、

「蔵」の原語はreserve(最初のeにアクサン・デ・ギュ)。ルネ・ド・セカティの中村亮二による『正法眼蔵』の仏訳において、「蔵」がreserveと訳されている。

と、『哲学とは何か』(1991・ドゥルーズガタリ)の訳注に書かれていた。serveは受け入れる、受け取る→保つ、貯めるというニュアンスで<re>は<後へ>、とか<再度>を指す接頭辞。ビールのサーバー、コンピュータ情報のサーバー、(データ集配信装置)、リザーヴ=予約などなど。