初秋建築詩〜所沢まで(角川武蔵野ミュージアム)




9月20日

ようやく秋らしくなってきて、再び遠出。恵比寿の写真美術館(森山大道)かいくぶん迷ったがこちらへ。雨予報だがいけると盲信し、出発。先週と同じく西武線だが、秩父行きの半分以下の距離。近い近い。

f:id:imagon:20200922060245j:image

所沢は初めて。埼玉県にはあまり行ったことない(埼玉県立美術館、大宮ソニックシティ行田市の古墳遺跡、❓市の煉瓦造成所跡地、くらい)が、知ってる人(疎遠になってしまった友人ら)はわりに多い。///駅前からバス直で行けると聞いてたものの、ムリだった。途中下車で30分ほど田舎道を歩く。駅前の雑踏抜けるとほんとにすぐ田舎になる。車社会。


f:id:imagon:20200922060356j:image

ここから当景色は始まる。こういうハードエッジの組み合わせ建築は、あんがい見てきたような気がするけど思い出せないので白昼夢だったのかもしれない、、ここは角川武蔵野ミュージアムのホテル&事務所棟。素朴に素晴らしい見た目完全アシメ、際どいバランス。だが完璧な構造計算。

f:id:imagon:20200922061813j:image

ホテル棟抜けるとミュージアム本体へ。まずスケール感に圧倒される。どうやらまだプレオープン期で、グランドオープンは11月のよう。この天気にしてはわりと人ちらちら。地元の人が多いのかな。よく分かりません。


f:id:imagon:20200922062745j:image

一見、四角い石板(花崗岩)の組み合わせだが、近づいて見ると、鉄の格子に幅10センチもない石板がはめ込まれているのが分かる。複数の石板は接合接着されているのではない。(石板をすべて取り除いて見ると建築と同フォルムの鉄格子が出現する❓)
f:id:imagon:20200922062818j:image

設計者は隈研吾で知られているのは東京オリンピック競技場、山手線の高輪ゲートシティ駅、根津美術館あたりだと思う。私的には根津美術館の印象が強く、洗練された和風モダニズム(吉田五十八なんかに近い?)で、しかし一昨年あたりに仙川の桐朋学園の新学舎(どちらかといえばマイナー)では、ハードエッジ、アシメ、三角、ヴォリューミーという形態は実現されていた。f:id:imagon:20200922214332j:image

ミュージアムのやや離れたところに神社の参道を模したものが出現。赤は目立ち、景色に一瞬一点の穴を穿つ。禊の水場から造成された小川へと流れる横道を通って参道へ。f:id:imagon:20200923093744j:image

こういうのって、やっぱり伏見の稲荷大社思い出すな。オール鉄製の鳥居。f:id:imagon:20200923093935j:image

角川だけにアニメの神さんなのか。個人的にはぜんっぜんありがたくない。f:id:imagon:20200923093913j:image

神社は子供の頃から大好き。なんと言っても基本24時間オープンなのがいい!家出とか放浪してた時、神社には必ず泊まれるところがある!ということを覚えたな。特に田舎のは。ま、ここは無理そうだけど。

f:id:imagon:20200924172414j:image

けどこれみてガッカリする人も多そうだな。神も産業に組み込まれている!

 


f:id:imagon:20200924172511j:image

ホントは御守りが欲しかったんだけどまだ制作中らしい。2020年、なにげに初詣行ってないことを気にしていたが、これが初詣となった。あと3ヶ月しかないけど。

 

 

 

参考記事)

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006861.000007006.html

↑↑↑

あまりこういうことは言いたくないけど石版素材の花崗岩採取、切削などは、けっきょく中国人の安価な労働力に頼っている?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏→秋詩 〽(秩父)武甲山まで〽

 

↓↓↓(Face book より転載)

 

 

取り急ぎ、投稿。。

東京に長らく住んでいてやっとのことで足が向いた映画的土地。建築について語る前に建材や工法について語る方が幾分おもしろいのではないか!という私見もあり、最新建材、基本建材のなかでも近代都市の実質を決定づけてきたセメント→コンクリートというベース。その研究の一端。

武甲山のダイナマイト爆破によるセメント(石灰石)採掘。今日西武線アロー号というやつに乗って遠出。。。東京ビル群の何%が武甲産セメントを使用しているのか知らないけど、秩父が殖産興業体制下における国内セメント発祥なので歴史的にはずいぶん武甲混じりのコンクリート建築は都内都心にあるのだろう。

駅前食堂のおばちゃんによると爆破時刻は13時30分だったが、笹久保伸の映画予告編では12時30分。現在もなお、平日毎日続行している。これやらないと地元経済が成り立たない、という意味で公に反対するのはタブーと化している。

ちなみに国道299号線沿いで食べた餃子と味噌ラーは激マズだった。大将いい人だったけど。

 

↑↑↑---------------------=========

 


f:id:imagon:20200914222256j:image

「よこせ」ではなく「よこぜ」と濁るのがポイントか。西武秩父線 横瀬駅(武甲山にいちばん近い)で下車。駅前にはコンビニなし。


f:id:imagon:20200914211154j:image

駅。この左手に観光案内所&食堂がある。営業は18時までで食事は16時まで。武甲温泉の送迎バスは頻繁に行き来していた。

 


f:id:imagon:20200914211255j:image

国道299号線まで徒歩5分くらい。まだコンビニは見当たらない。看板出てきたがセブンイレブンまでこの先711メートル。「ひどいところに来てしまった…」と初発の感想。

 


f:id:imagon:20200914211412j:image

遠くに武甲山。左に三菱マテリアルの工場。前から見たかっただけに心震わす踊らす惑わす。国道沿いを風任せで歩くと、役所/図書館らしきところがあり、なんとなくトイレ借りに入った。

 


f:id:imagon:20200914211456j:image

受付らしきところで、出てきた人に「武甲山のセメント採取について調べてますです…」と言い、それなら武甲山資料館へ…と案内される。。これも299沿いのやや奥まったところ。しかし、武甲山資料館ではなく、地元秩父の民俗資料館みたいで、それでも大いにすすめられ、あれよあれよと中へ(有料)。…入るなりガーン。なぜか花火玉出現。打ち上げシステム初めて見たけど…(絶句)。

 


f:id:imagon:20200914211544j:image

仕掛け花火の断面図…客はもちろんオレだけで、気分的にひんやりする…

 


f:id:imagon:20200914211611j:image

武甲山で採取された蝶々。ウィリアム・ワイラー監督の「コレクター」を思い出す。オタクの起源か…虫集め…

 


f:id:imagon:20200914211635j:image

これはなかなかにキレイでした。

 


f:id:imagon:20200914211653j:image

武甲山に生息していた動物らの剥製。

 


f:id:imagon:20200914211718j:image

武甲山のキャラクター「ぶこーさん」。ちゃんとセメント採取で削られた部分を表現してある。これ子供向けに制作されたパズル。



f:id:imagon:20200916065231j:image

こちらは塗り絵。

 


f:id:imagon:20200914211746j:image

機織り機。これなかなか感動した。着色技術に。

 


f:id:imagon:20200914211803j:image

これも機織り機。地元名職人の名簿とかもあった。

 


f:id:imagon:20200914211830j:image

299沿いからの武甲山。霧がかかっていてなかなか見えにくかったが、上部がダイナマイト爆破によって石灰岩が剥き出しになっている。うおーー。

 


f:id:imagon:20200914211911j:image

蝉マニア。

 


f:id:imagon:20200914211929j:image

ある意味贅沢な観賞。

 


f:id:imagon:20200914212006j:image

石灰岩を含むという特徴を持つ武甲山。なぜそうなったかの説明。海底から石灰部がせりあがってきたという。地球意志!としか言えない純粋生成。

 


f:id:imagon:20200914212054j:image

武甲山資料館」の場所を教えてくれたので行くことに。なんとか公園になっており、丘以上山未満をノコノコ歩く。


f:id:imagon:20200914222422j:image

ほとんど山登りでしたが…


f:id:imagon:20200915202259j:image

棟方志功に特化した美術館もありました。


f:id:imagon:20200915202531j:image

ガーン。ようやく辿り着くも衝撃の閉館20分前なのでやめとく。また次回に。

 


f:id:imagon:20200915202746j:image

下山して、食事。国道沿いにポツンとある店。ビール以外、味は(多分一生忘れない)激マズ。特に味噌ラー。もう他には店ないのよほんと。でもないよりあるほうがマシかなあ…(というくらい田舎…。)

 


f:id:imagon:20200916065548j:image

国道沿いにある(有)ストーンズ横田。


f:id:imagon:20200914222528j:image

秩父前衛派の映画「PYRAMID」予告編よりのスクリーンショット


f:id:imagon:20200914222547j:image

同上。


f:id:imagon:20200914222610j:image


f:id:imagon:20200914222635j:image


f:id:imagon:20200916065427j:image

実際は「爆破」ではなく「発破」という表現。これは発破時刻の告知看板。YouTube関連動画よりのスクリーンショット

 

↓↓↓秩父前衛派・笹久保神 監督

「PYRAMID」予告編

https://youtu.be/5_tLEaApX34



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏行終詩 横須賀まで

 

 

 

 

 

 

 

 

✳︎

 

ふらふらと横須賀まで遠出。ほとんど強迫観念と化している脅迫的シナリオ・ハンティング的遠出なんですけど、10年ほど前、戦艦のここ来たことあるなあ、と、ボンヤリ。JR横須賀駅はタイムスリップ感があるほど建材が昔のままで、こじんまりしている。一方で、スカジャン(ヨコスカ・ジャンパー)、tattooのshopが林立するドブ板通り(!)は、ある意味六本木より六本木っぽい治外法権臭がプンプン。いまは京急汐入駅前の中華料理店。ピータンってなんでしたけ?というよりも炒めピーナツがマジで美味い!

f:id:imagon:20200908222052j:imagef:id:imagon:20200908222129j:image

f:id:imagon:20200908222157j:imagef:id:imagon:20200908222207j:image


f:id:imagon:20200909063554j:image

f:id:imagon:20200908222233j:image

f:id:imagon:20200908222251j:image

コーラの自販機やマクドナルド含めて、アメリカの痕跡は至る所にあるが、10年ほど前、横田基地福生に行った時よりもはるかにアメリカ的強度の強い土地柄を感じた。///治外法権という概念は最近あまり聞かなくなったように思えるし、実際Yナンバーの車両を見かけることはなかった。/// が、ドブ板通りを徘徊していると、実弾の入った銃(護身用の)や、ドラッグの裏取引が多様に行われていることを容易に想像できるような土地柄。SIMは君の財布を助けるよ!と英語表記されている携帯ショップの看板。ドブ板を通り抜けて横須賀通りまで出ると、あっさり日本に回帰するが、ドブ板は反情緒的な異国に近い。(微妙にガンジャ臭は漂ってきた)。///JR横須賀駅があんなに古風なのはアメリカの口出し/指示が入っていると思う。そのレトロさはかなり不自然。駅と海は50メートルほどの近さで、すぐに敗戦国日本の 戦艦みかさ が大袈裟かつ忽然と出現する。(観光用なのは分かっているが、逆説的に敗戦国日本の決定的なエヴィデンスを突きつけられる)。あと潜水艦らしき物体の上部が三機ほどあった。///// タトゥーとスカジャン目当てで横須賀に参じるものはいったいどれだけいるのだろうか、知らないが、アジール的な(聖域的自治地区的な)役割をも、もたすためには 商品消費という資本主義からはズレたところにタトゥー/スカジャンの表象はあると思われた。////ちなみにJR横須賀駅からドブ板通りに行く途中、どこにでもありそうな大型ショッピングモールが出現し、その分断操作❓のためにドブ板通り方向に〈行きにくくなっている〉。。。。奇妙な距離。

 

 

■■Live Memo 2■ 長月の今豚(Kong-Tong)


パムグリア×バロン(Ds)

山澤輝人(sax)

芹田和明(doramono)×斎藤(b)

@高円寺4th


2020-9-5

 

 

 

f:id:imagon:20200908221102j:image

サックスは「身体がより身体であれ」と身体そのものにけしかけているようだ。ギターやピアノでは決して起こらない「内部から空気にえぐられる身体」。ソロになると、player の呼吸音が聴こえ、それもまた聴き続けているうちに楽器の様相を示す。肺ー食道ー口腔という第2の吹奏。
f:id:imagon:20200908221112j:imagef:id:imagon:20200908221121j:image

 

■■Live Memo 1■ タイコとラッパ

 

 

タイコとラッパ  

山澤輝人、山田邦喜、時岡秀雄、香村かをり、鈴木放屁、佐伯武昇 

@阿佐ヶ谷天 

 

Facebookよりの転載↓↓↓

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ジャズ(バースト)シティ阿佐ヶ谷の一画のスピードスターら。too drunkでもはやあんまり覚えてないけど暑い時はさらに熱く!といった夜でした。/// 山沢テル君が19の時に京都今出川どん底ハウスで演ったの見て以来実に30年経過。借りてたCD やレコード音源は別れた嫁が保管してると思う…(笑)

#阿佐ヶ谷天 #山沢輝人 #香村かをり
#2020年8月28日

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

2020-8-28

 

18:00ごろ阿佐ヶ谷駅に到着。来たのは3年ぶりくらいか?ライブ会場となっている天の場所確認して、夕飯へ。駅前これだけゴミゴミしていると静かなところへどうしても外れてしまう。JRのガード下に沿って歩くとジャストな感じのおでんや(米久)があったので入店。ここで90分ほど貸し切り状態で過ごす。マスターのおじいちゃんといろいろ話してたが、話題のひとつに「クーラーの室外機をなぜ上の方へつけないか?」があった。阿佐ヶ谷駅前は店数が多く、しかも道幅が狭いため、暑さ=室外機という等式が成り立ちやすい。あと、ハンペンは昔は病気の時にしか食べれなかった高級品だった、と仰っていた。白鹿ひさびさに呑んだけど美味しかったなあ醸造だけど。灘の酒。

f:id:imagon:20200830154009j:imagef:id:imagon:20200830154019j:image

時間が来たので天へ向かう。駅から徒歩2分ほどと好立地。地下に潜り、20年以上振りにテル君と再会。うおー久しぶりー。長髪に赤いヘアバンド、黒のタンクトップから筋骨隆々の腕。小さめの十字架の墨が入れてある。下は鳶職人が履いているようなニッカポッカにバンカラ風の下駄履き。テル君はいろんな意味でファッションにはそれなりの拘りがあったがそれを再確認。手前は凡庸な黒ティーシャツにブルーの短パン。黒霧島のロックを頼み、一口。「お前が東京に来るとは思わなかった。東京なんて一生アンチやと思ってたわ!」「アハハ、そう?」みたいな会話をし、まあいろいろあるんやけど女やろなあと邪推しつつも、そのうち本番が始まる。

 

f:id:imagon:20200830155409p:image

一発目は山澤輝人(テナーサックス)+山田邦喜(ドラムス)。むかしはアルトサックスを吹いてたような気がしないでもないが、うーん、わからん。てる君の出す音は昔から思っているが、重厚でかつ丸みを帯びているような気がする。厚みと丸みがその音を覆っていて、しかし、それらがエッジレスか?と言うとそうでもなく、エッジがちゃんと立っている。今回LIVEに立ち会うのは通算10回目くらいだろうか?(今思い出したが、彼が貸してくれたアルバート・アイラーのアルバム「マイネイム・イズ・アルバート・アイラー」に入っている「サマータイム」(ジャズのスタンダード))の音がどうもダブって聴こえる時代があった)

(つづく)

 

今は9月8日、21:45。つづきを書こうと思うが、酔っている。むしろ、その、雷、暴風、都市ノイズなど、自然音の大音響は人為的ではなく、そこにはやはり芸術的営為はない、ということだ。サックスの、ドラムスの、チャンゴの、多彩な金属音の、サウンドは大音響ではあれ、自然音がもたらす「崇高」にはなり得ない。もちろん、その「崇高への抵抗」としての大音響をどう聴くかということが聴取ということなのだろう。

 

テナーサキソフォン↓↓↓山澤輝人

f:id:imagon:20200908215621j:imagef:id:imagon:20200908215735j:image↑↑↑チャンゴ奏者 香村かをり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏行詩 宇都宮まで

 

 

 

 

 

 

 

 

✳︎

 

 

 

22日、夏が終わるというこのなんとも言えない安堵と悲哀の混交する8月の末に宇都宮までふらふらと出た。おっさん的にソロ食べ中心の見聞だが、遠出は若返りの妙薬。転がる石に苔むさず。ステイホームとスタティックストーンは紙一重。外に出られる楽しみよ。///一週間西方に帰省していて、東京に戻りググワーンと遠心力が働いたためか。さて、宇都宮は🔺鬱/飲み屋🔺と言葉遊びすればアル中患者かつ鬱病患者(たとえば吾妻ひでおのような)であればその音声シニフィアン専制にほどよく苛まされるにちがいない(そして栃木県であるが、まず「栃」がわからない。「栃」が何を意味しているのか、何を訴えているのか「栃」は「栃木」以外に使用されている漢字なのか、それも知らない。)

f:id:imagon:20200823113243j:image

JR の駅から東武宇都宮駅の方へナイキ調徒歩で向かう。そこで気づいたことはまず🔺静寂🔺、これである。とにかく街が静かに感じられてゾッとするほどだった。人々はちらほら歩いているが喧騒のケもなく、セミの鳴き声がどこかから頭を撫でるようにやってくる。そして餃子(なんと絵文字がある!ほら→🥟)を食べるために「来らっせ」へとやってきた。

f:id:imagon:20200823114346j:imagef:id:imagon:20200823134304j:imagef:id:imagon:20200823134318j:image

来らっせは、こらっせではなく、くらっせでもなく、きらっせと読む。メガ•ドンキの地下一階にある。大東亜共栄圏ならぬ大餃子共栄圏の中枢として来らっせは機能している。宇都宮の正確な餃子屋店舗数は知らないが、一枚につき6つのスタンダードでそれらは別々の味だ。いろいろな店の味が一度に楽しめる。A盛りを食べたがフツーに美味しかった。が、味と店名が一致しない。微妙な味の差異はあるはずだが、いまいち明確にはならない。ごはんスープセットを付けて700円ほどだった。あとクリアファイルなんかを買ってしまった。満腹じゃ〜。。にもかかわらず次に向かったのは天ぷら屋。揚げたてのシシトウを欲したが、なかったので春菊を。あとさつまいも、キス、はも、。生ビール2杯。無駄に食った感があるが、「揚げたて」というのは良いよね。家でしないし。///気温が上がってきたが、支払いを済ませて散策。/////  それはそうと、宇都宮の街並みで特徴的なのは🔺石🔺である。本当に石に凝っている。正確に言えば🔺大谷石🔺おおやいし🔺という宇都宮名産ともなっている良質の石が採掘できる場所があり、良質な街頭アクセントとして機能している。(千代田区の帝国ホテルにも使用されているようだ)。#####つぶさに観察しながら歩いていると、この大谷石を使ったあれやこれやは街に点在しておるのに気付く、、とくに街中を流れる川の縁石なんかは高級感溢れる、、というか見てて瀟洒なものだった。石の組み方、デザインにも凝った趣向があり宇都宮における🔺石への意志🔺を感じた。。。(しかしアスファルト舗装系は手抜き感があるように思えた)。。/////あと歩道の敷地面積が異常に広く、人とすれ違うときに、相手のことが「わかる」。。この「わかる」感覚が東京の街中では起こらないことに気づく。ある種の親和性を誘発しているのか。すれ違う「温度」というものがやや違うように思えた。

f:id:imagon:20200823133746j:imagef:id:imagon:20200823133753j:imagef:id:imagon:20200823133823j:imagef:id:imagon:20200823133959j:imagef:id:imagon:20200823134008j:imagef:id:imagon:20200823134713j:imagef:id:imagon:20200823134720j:imagef:id:imagon:20200823134726j:image

あと、東武百貨店があったので屋上の写真を撮っておいた。デパートの屋上というのは無用の用か。もはやまったく集客の対象となっていないが、そのトータルディスタンシャルな空虚感は嫌いではない。全滅する前になるべく撮っておこうと思う。

 

f:id:imagon:20200823140239j:imagef:id:imagon:20200823140250j:imagef:id:imagon:20200823140312j:imagef:id:imagon:20200823141055j:image

もう一軒寄ろうとオリオン商店街を抜けてJR駅前まで戻る。人出がかなり増えたようだが、やはり静かだ。聴覚にフィルターをかけたような感じ。で、入店したのはチャイナ系の餃子屋でソファにゆっくりと座れた。疲れたので1000円のお疲れセットを注文。わかる、これは八角。アニスの味ひさびさ。中華色を全面に打ち出したアニス入り餃子で最初は美味しかったが途中で飽きのくる味だった。6個は多いな3つでいい。

f:id:imagon:20200823142013j:image

そんなわけで栃木は宇都宮をまとめると🔺静寂🔺石🔺餃子🔺だった。ちなみに店員さんによると第二次大戦後の満洲引き揚げ組が餃子(の作り方)を輸入した。とのことでした。終わり。

 

f:id:imagon:20200823143346j:image

これ美味しい好きな味だった。紅茶に入れたらミルクティーとレモンティーに同時になるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏帰詩 2020 ● 7

 

 

 

 

✳︎

 

 

 

f:id:imagon:20200815113350j:imagef:id:imagon:20200815113350j:image

やや青みがかった灰色

f:id:imagon:20200815123020j:imagef:id:imagon:20200815123020j:image

やや赤みがかった灰色

 

 

 

 

今は15日の11時30分。自部屋。まだ午前だ。東京ー大船ー茅ヶ崎ー小田原ー熱海ー京都ー名古屋ー東京とひたすら移動した帰省旅だった。昨日終電で新宿から帰ってきて、姉にもらった海老カツサンドを夜食に食べ、3時頃就寝。8時頃起床。//// 日記的に書ききれなかったことも多いが、最初は長編詩になる予定だった。完全に失敗した。最初は◼️灰色に少し青が混ざっている灰色◼️をアイビスペイントというお絵描きアプリで作り、そこから出発して詩作と思索を展開しようと考えていたのだ。///灰色の透明性が好きだ。というか好きになってきた。これを◼️老い◼️と見る向きもあろうが、◼️灰色の中のちがう色を見出す、そういった灰色◼️という動感覚の動きが好きなのだ。それは意味を超えているので感覚の問題。。///一気に10万弱散財するのは気持ちのいいことだ。だが所持金もわずかになり帰宅することになった。というよりも完全にアルコールお化けになった脳状態をやたらな観念で満たしたり、それを一気に解除するためにイヤフォンで音楽を聴く。。ことにもう限界が来た。。。big thief というバンドの master piece 。。。という曲が人工知能音楽提供システムから雪崩れ込んできたのは、一ヶ月前あたりか。///big thief/master piece をそのまま訳すと◼️大泥棒/傑作◼️となる。カラヴァッジオの絵画のことでも❓と、他の曲も参考に聴いてみると、、ミドルテンポの鬼、、のようなバンドでMV(地味に素晴らしい)もある。今回の帰省で熱海からのN700の中で大急ぎで原文の英歌詞(ホントにウンザリするほどすぐに見つかった)を見つけ、冒頭部だけ訳す。(そしてさきほど完成)。。🔺ビールと小便の匂いがするこの部屋から早く出してよ。🔺というところが目立ってあり、それ自体黄色の中に別の黄色を見出すことなのだ。

 

f:id:imagon:20200815122139j:image
N700の中で訳詩作業。。歌詞の専門家でも英語達者でもないが、全和訳↓に一応あげときます。遂語訳か意訳かという問題はよくわからないけど、下手に意味通りやすくあえてするということはやってない。と思う。。。//////   絵画アプリに落とし込んで、手書きでマーク、イラスト入れられるのが良い。赤線のところはベタ単純な◼️ド↗︎ミ↗︎ソ↗︎ド↗︎◼️という上昇オクターヴだが全体のなかの非-コーラス部に放り込んであるのがとても素晴らしい。こうしてまた平均律の「良さ」が蘇るわけですけど◼️

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

年々よ

日々よ

何も私を変えなかった

恋人よ

君はまさに私とそっくり

時間がない

クロスさせた脚をダイニングテーブルに隠し

コーヒーを口元にもっていく

その蒸気


君は傑作を見た

彼女は君とそっくりだ

君の左腕を右腕といっしょに包み込む

夜通し君を歩かせる準備をする

 

君はひっきりなしに囁く

「私をここじゃない外に連れて行っていける?

この場所は小便とビールの臭いがするわ

どこかに連れてってよ」

君は私に訊ねていた

どうやって君を自由にさせることができるのか

私は散策のレシピだけを知っている


君は傑作を見た

彼女は君とそっくりだ

君の左腕を右腕といっしょに包み込む

夜通し君を歩かせる準備をする


古い星々よ

私の喉を満たして

私が生まれたとき

君は突き放した

病院のベッドに横たわって

視界は狭くなった

青と赤

呼吸の描画を取り上げて、私にこう言った

 

君は傑作を見た

彼女は君とそっくりだ

君の左腕を右腕といっしょに包み込む

夜通し君を歩かせる準備をする


古い友らよ

母らよ

犬らよ

兄弟たちよ

解放させる程度のもの、それだけはある

君はするべきことを

誰かに尋ねることはできる

そう、私のそばに君を置いておく

私は君に流れを与えないだろう

さらに私は私の大股の歩みの中に

君を歩かせるだろう

マリー


なぜって、君は傑作を見た

彼女は君とそっくりだ

君の左腕を右腕といっしょに包み込む

夜通し君を歩かせる準備をする

 

 

 

 

 

Adrianne Elizabeth Lenker  

エイドリアン•エリザベス•レンカー
Masterpiece 歌詞

© Domino Publishing Co. Ltd.

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

f:id:imagon:20200815125311p:image

https://music.youtube.com/watch?v=pZG6u4DDb-M&feature=share

 

 

 

 

今回は超ひさびさに会えた友人らが印象に残るな。クラブメトロでCOSMIX終わったあとギターヴォーカルと3時前くらいか、rub a dub に寄ったけど、やってない!cafe rumbita 寄ったけどやってない!カラシれんこん近くの大音響ダダ漏れのダーツアイリッシュパブはすんごい若者。(台の近くで飲んだので微妙に矢が刺さりそうだった)

 

 

会えなかった人も会えた人も会いたくない人にも感謝しています。リアルで「会う」というのは本来「素敵にヤバい」ことでコロナ以前はなんでもなかったこの現象、コロナ以降はますますそのヤバさ、素敵さが強調されてゆくことでしょう。フィジカリーディスタンスは必ずしもソーシャルではない。

 

そんなわけで、みなさま良い残暑を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏帰詩 2020■6

 

 

 


f:id:imagon:20200814210918j:image

現在14日15時30分。名古屋へ向かっている道中。またまた1日前の回想になるが、昨夜はイベント終わるまでclub METROに居た。ここも通算して100回近くは来ているような気がするが、だいたい友達のライブに誘われて来ていて、自主的に踊りたいという理由で独りで行くことはなかった。///  小池百合子云うところの「ナイトクラブ」である。受付で検温、コロナ患者追跡アプリのインストールが義務づけられていた。////METROはBODILのライブが最後で 10年以上ぶりか。///マコちゃん率いるCOSMIXのライブは初めてかも。彼女が一時世田谷の三軒茶屋に居を構えたのち、手前も東京に行くことになるが、彼女はほどなく京都へ戻った。しかし半年後くらいに高円寺の稲生座というところでライブをやるというので見に行った。(が、COSMIXではなく彼女のソロかデュオだったような…ハカセが来ていた)。今回のライブはそれ以来であり、COSMIXの活動は知っていたものの…(眠いので中断します

 

現在21:00



f:id:imagon:20200814210702j:image

帰りのN700車中。17:00に名古屋の金の時計前で姉と待ち合わせ。その後駅ビル最上階のパスタ屋。姪らは仕事で忙しいらしく欠席。90分ほどとりとめなくおしゃべり。甥は名古屋に戻ってきてるらしい。なんだかよくわからないが、移動に次ぐ移動で脳の記憶の層がごちゃごちゃになっている。辻堂か茅ヶ崎で一泊しようかなと、と頭過ったがタイトなので、もう自室に帰ることにした。姉がお土産くれたのでバッグがパンパンに。
f:id:imagon:20200814210645j:image

帰りの生脚

 

夏帰詩 2020 ⚫ 5



現在13日の 18:45分。すでに回想録。。マザコン日記的で自分でもどうかな?と思うが、、、昼前起きて、朝食食べてまた母親と喋っているうちに、スマートフォンの使い方を教えるはめに。2時間くらいでSMSの写真貼り付け送信とクックパッドのアプリインストールをレクチャー。教えるのってほんとエネルギーいるな。と思う。
f:id:imagon:20200813185158j:image
その後京都霊園でお墓参り。ようやく墓位置を認識したと思ってたが、微妙に迷ってあたふたする。例によって草をひっこぬいて水をかけタオル(墓地にあるやつ)であーーーうーーー、あぢーー、言いながら拭く。母にSMSで写真送ったら、「お花のセロハンはとっておくの…」と返ってきた。
f:id:imagon:20200813185704j:image
f:id:imagon:20200813185712j:image

そして昨晩は。。龍大瀬田キャンバスplus1の同窓会的会。。これも例によって例のごとくの会だが、ツッチーかなり元気になってたような気がした。去年はエロ話と音楽話だったが、今回はウジウジしてた大学当時の複雑怪奇な色恋話で「ほんまはどうやったん?!」的なジメジメ話をカラっと展開。こうやっておっさんになっても同郷のおっさんおばさんらと呑めるのってほんまいいなあ。と思う。



三条先斗町百錬という川床付きの店。だいたいハモ料理でハモッていた感じ。


f:id:imagon:20200813190925j:image


f:id:imagon:20200814153010j:image


f:id:imagon:20200814153255j:image
f:id:imagon:20200813191056j:image

f:id:imagon:20200813191147j:image

二次会はviolonしまってたのでテキトーに。ひさびさにシャルトリューズの(トニック)のんだ。三条河原町上がるのNOSTALGIAという店。けっこうな品揃えのカチッとしたBARでした。
f:id:imagon:20200813192355j:image

 

店前

 

 

 

夏帰詩 2020 ⚫4

 

 

 

 

さて、もう昼を過ぎた。が遡る。8時か9時、起き抜けから朝酌。母の小言を聞く。父親は完全にアルツハイマーで、オレの顔ももはや認識していない。が、たまにまともなことが返ってくるのでほんまは全部わかってんちゃうの?アルツハイマーのフリしてるんちゃう?と疑いたくもなる。週3日か4日デイケアサービスに行ってるが、突然ブチ切れることがあり周囲に迷惑をかけているらしい、そして怒りを鎮める薬を服用している。とにかく母は元気なのでよく喋るし、同世代の全親戚縁者からいろいろ頼られている。ちなみに母の作るあれこれの味はすべて薄い。今日も過激な暑さだが、もう外出する。晩の用事までかなり時間がある。
f:id:imagon:20200812144323j:imagef:id:imagon:20200812144349j:image
f:id:imagon:20200812144400j:image
f:id:imagon:20200812144412j:image

↓母が今読んでいるのは、女帝 小池百合子。 最初のページになぜかボードレールが引かれている。
f:id:imagon:20200812145737j:image
f:id:imagon:20200812145748j:image

15:35

さっきまでカンカン照りだったが急にパラパラと雨が降り出し、曇ってきた。///さて、 三条木屋町高瀬川沿いにTIMESが出来たのは高校1年生の頃だったと思う。1986年か、7年。このTIMESの老朽化、というか形骸化についての記事を最近どこかで読んで、なんとなく足を止めてしばらく眺めていた。設計者の安藤忠雄を初めて知ったのはこの時(一応名前は覚えた)で、時代はDCブランド花盛りの時だ。三条沿いのファサードにはKENZOが入っていた。今になって思えばポストモダン文化のピークとも言ってよく、京都にはPARCOはなかったけど、休日にファッシヨンビル(BALやダイアモンドビルなど)やデパートを往還し、1日街で過ごすという10代も多かったように思う。今となってはこのTIMES、このコンクリートの打設しっぱなしのビルになんの新鮮味もないが、当時は斬新だったし、充分目新しかった。時代の気分(あくまでも気分)に華やかさがあり、10代は京都の名刹には目もくれず欲望そのままに服を物色していたと思う。と、こういうとりとめのないことをダラダラ書きたくもなる。ちなみにいちばんよく行ったし買ったのはダイアモンドビルに入ってたヒステリック・グラマーだった。今はCOCON烏丸があるけど、当時寺町六角かそのへんにCOCOONというパンク/モッズの舶来服のショップがあった。…服っていいなあ、と京都くるたび思う。今はそうでもないだろうけど、昔は着倒れの街。
f:id:imagon:20200812160913j:image

今はもう水辺のカフェはやってない模様。

 

17:24

某所撮影。明日も行くかも。

 

23:20

会はお開き。帰宅中。

 


f:id:imagon:20200816120258j:imagef:id:imagon:20200816120320j:image

 

 

夏帰詩 2020 ■3



11時56分

 

さて、今は11日。今は地下鉄内。なんか移動中にこれ書くのが好きだということに気づく。////  7時頃実家で目覚め、朝風呂に入って、美術館の予約をする。ライン、ショートメッセージをしながら、朝食。今日も過激な暑さになりそうだ、というニュース。

 

f:id:imagon:20200811120118j:image

昨日晩寄ったタムの店(二条城〜神泉苑の裏手あたり)で隣に座っていはった美術系のおねえさんと話していて話題に出た杉本博司@岡崎美術館だが、予約とるためにサイト見ていたら名称が京セラ美術館になったのだった。13時から13時半に到着予定のリザーブ。。実のところそれほど関心あるわけではないけどこれからハマるかもしれない。や、それはないか。

 

 


f:id:imagon:20200811120725j:image

N700車窓風景  空が低い!


f:id:imagon:20200811120817j:image

生脚

 

12:35

京セラ美術館前に到着。昨日行った店写真。店主のTシャツにプリントされているのは若い頃の黒柳徹子で彼女の髪型はヴィダル・サスーン考案だそうです。餃子はとても美味しかった。そのへんの安もんとは違う味。客の子供らはすぐそばの公園で虫採りに興じていた。カナブンの発音アクセントについてのトークがあったが、けっこうカナブンて樹木に止まっているのですね。。//// さて、これから写真展かあああ、午前中母親と家飲みしていて、ちょっとフラついている。あついし。(写真無許可掲載ですが不可でしたら連絡ください)。。


f:id:imagon:20200811124043j:image
f:id:imagon:20200811124047j:image
f:id:imagon:20200811124103j:image
f:id:imagon:20200811124118j:image
ヴェルレーヌソノシートが気になったが入ってなかった。あと店内24年組の少女マンガが充実していた。あとむかし映画に出てもらったのんちゃん(藤本さん)と偶然遭遇。多分20年振りくらいか。腹出たのがバレた。

 

14:30

 

杉本博司 瑠璃の浄土 @京セラ美術館 。あらためてちゃんと感想書きたいところだが、アメリカン・ミニマリズムの系譜と三十三間堂の仏像配置の反復ミニマリズムを一致させた(させたかった)ということでいいのかな?今まであまり興味わかなかったが、なかなかよかった。ニュートンの「光学」の初版本(1704)も展示されています。写真もけっこう撮れる。


f:id:imagon:20200811143131j:image


f:id:imagon:20200811143138j:image


f:id:imagon:20200817202844j:image

 


f:id:imagon:20200811143726j:image


f:id:imagon:20200811143805j:image

ホール脇(動物園の方)にこっそりあった プリズム という作品。これがいちばん好きかも。

 

昼メシ食べに鞍馬口まで出て、北大路まで歩く。もう溶けてなくなりそうな勢いの暑さ。小粋なところで「杉本写真/コレクションー古物/遺物の物自体性ー死の物自体性」について推敲しようと思ったが店らしい店がマジでやってなく、王将でなんとか定食とビール。その後、交差点でぼんやり比叡山を眺めていた。が、何も感じない…。。。僧兵?へえ、そう。。くらいのもんで。。


f:id:imagon:20200811162636j:image


f:id:imagon:20200811162649j:image


f:id:imagon:20200817202544j:image

左が京セラ美術館

 

先に戻って杉本博司だが、このインタビュー映像も隠匿性の高いポジションに設置されてあった。ストーンズのシャツ。好きなわけないやろ?と思うが、、。しかし、杉本作を初見したのは何年か前の横浜トリエンナーレでのことだった。と思い出した!

 

烏丸北大路
f:id:imagon:20200811164835j:image

 

 

18:14

まだ帰宅するの早いなあ、と、四条駅で下車したら仏光寺の方の出口を選択してしまい、そのあたりをあてどもなく。京大農学部前から移転したジョーズ・ガレージでも寄ろかな、、と、フラフラしていたら、また自分の生まれた病院前に。本能レベルでここを欲していたのかたんなる無意識なのか、それはわからないが、幼少期の記憶として残っている大丸百貨店の屋上とファミリー食堂へと足が向いてしまう。あーこういう感じやったなあ…ずいぶん狭く見えるけど…。。。ちなみに京都駅前にあった近鉄百貨店はその前は丸物百貨店だった。覚えてる。

 

あんかけ系ってこの季節けっこう食べやすいような
f:id:imagon:20200811182346j:image
f:id:imagon:20200811182353j:image



 

 

 

 

 

夏帰詩 2020 ⚫2

とりあえず始発で熱海まで。JR早川、根府川、あたり
f:id:imagon:20200810060814j:image
から見える海。印象派というよりもほとんど抽象芸術だ。
f:id:imagon:20200810060450j:image

 

 

例えば現在だと、全世界的(汎世界的)な関心事として「コロナ後の社会」はいかなるものになるのか?がある。とくに「観光」など産業的に打撃を受けているジャンルは根本的に「観光」という概念の変更を迫られているのではないか。清水寺はそのまま残っている。清水寺自体は物質(過剰に意味付加された物質)で、コロナウィルスに侵されて倒壊するわけではない。だが、それを観に行くという価値形態を「観光」の一語に代表させ 、それに任せてきた観光産業の////推敲中→中断

 

政治、経済、文化の在り方が漸次的に変化してゆき、アートもまたその変化に組み込まれてゆく。「主題」として「アフターコロナ」を止揚し使用する。ある種のオピニオンの役割をアートが担わされ、「アフターコロナ」の///推敲中→中断

 

 

Japanese BON-season ,,,,Stay Home ステイ・ホームか、Still Move スティル・ムーヴか、多くの人が迷ったことでしょう。Still Moveを選んだが、すごく空いてて動きやすい。RiskyであるがゆえのRights 権利なのか。いずれにせよこの曲は素晴らしい。And Still They Move 。そして彼らはまだ動く 。2020前半期もっとも部屋でリピート再生していた曲かもしれない。ジャケットの写真もあいまってこの世の終わりやこの世の終わらなさを感じながら。


f:id:imagon:20200810081152j:image

https://music.youtube.com/watch?v=JjEweUeg6c0&feature=share

 

12:21

熱海で温泉(というか銭湯の高級ぽいとこ?)つかって、酒飲んだら強烈に眠くなり、仮眠室と子供向け図書室が合体しているところですやすや。起きて冷麺食ってまた冷酒飲んでダラけていた。そんな中、ある曲の日本語訳をしていて、歌詞ってだいぶ非連続的な飛躍を含むということに改めて気づき、いい音楽ってやっぱり歌詞重視じゃなく曲重視か、と、N700に乗って今名古屋過ぎるところだ。

 

 


f:id:imagon:20200810122917j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏帰詩 2020 ■1




 




8月9日

9:00

 

また手元にスマートフォンがある。見慣れた風景以前のそれ。…しかし残念ながらこれは永遠に続くのだ。人類が滅亡する時、スマートフォンを手に握りながら死んだ者は60パーセントを超えたという。ペニスを握りながら死んだ男性は20パーセント以下だった…。

 

たしかに長文を書くのが億劫、苦手になった人はいるだろう。文を書こうとする。まず、これがいけない。次に「まともに読んでもらえるもの」を書こうとする。これもいけない。しかし、そう、それでも、また、言葉が言葉でありたいと欲している。それは葉が葉でありたいと欲し、ついに木になることを自ずと実現してしまうことと同じだ。このメカニズムが長文の暗喩となっている。///いや、長文は書かなくていい。詩を書くのだ。いや、これもちがうかもしれない。///そんなわけで今回もお盆帰省する。祖父の名のもとに。祖母の菜の花の種に。///バゲッジ、バゲッジ、ティケット、ナゲットと拍節脚韻で発音する。荷物は軽めにした。ipadはやめておいた。長袖のシャツも。いつかの帰省時に京都で購入したコム・デ・ギャルソンのKYOTOという香水(マスクの表面につけるとけっこうゲロはきそうになる癖のあるムスクィーな香り)、7割くらい残っているそれがどこか重さをフロウしている。montーbellの一目惚れバッグ、PayPay購入でセブン〈 ファック〉イレブンでもらったマイバッグandユアバッグ。CHUMS チャムスという茶碗蒸しに近いネームが入っている。蒸す?

f:id:imagon:20200809083857j:image

 

9:18

さて行先は京都であるが、12日の18:00に街中に出ていれば良い。それまでは何をしてもよいのだ。とりあえず新宿駅から湘南新宿線に乗り込む。「湘南」という語にはまだ魅力が残っている。湘北、湘東、湘西にはなんの魅力もない。というか、そんなところはない。「湘南に行くのですか?」「しょうなんです。」というダジャレも成立する。しかし、どこで降りようか?? 腹が減った。


f:id:imagon:20200809092748j:image
f:id:imagon:20200809092800j:image
新宿ガラガラ

 

9:53

オレはイヤフォンで音楽を聴いていた。月1000円近くペイしているサブスクで。オレは音楽が好きだ。オレ、とか、ワタシではなくオンガクを主語にして書きたいところだ。「オンガクはオンガクを聴いた。」「しかしながらオンガクは便秘気味です。」///オレはオンガクだ。ドやファやフェルマータト音記号などが構成要素となっている。あとハイハットシンバルのオープンでスティックし、即座にクローズ。これも好きなので取り入れたいところだ。繰り返すあの響き、シュバッチャ、シュバ、チチ、。///横浜を通り過ぎた。
f:id:imagon:20200809100144j:image

 

10:55

音楽聴いてるとアナウンスが聴こえない。それが良い。/// 電車移動にそうそう飽きて、いきなり下車。大船だった。海が近いのはわかっていたが、鎌倉の由比ヶ浜までランドナーでキャンプ旅行したことがある(なんとその時クロスター&ドラゴンのテントを張ったのだ!)ので、駅前、オッ!ここ通ったことあるかも、となる。// いや、いいですね。大船といえば松竹大船であり、松竹大船調だ。オレは日活よりも東宝よりも新東宝よりも東映よりも松竹の映画を多く見ている(見てきた)ような気がする。一言で云えば「人情」なのだが、海沿いの厚化粧の年増の女というのは定番で、それは「人情」を示しているし、彼女らがヒールをコンコン鳴らして歩く音さえ、それに反応する犬の鳴き声さえも大船調なのだ。とは言い過ぎだが、街並みは安易なアーバニズムに侵食されてないところが良い。(世田谷にはもうこんなところないよ!)…でも、おかしのまちおか大船店では「お菓子総選挙」が行われていた。清き一票を!

 


f:id:imagon:20200809110702j:image

 


f:id:imagon:20200809110721j:image


f:id:imagon:20200809110711j:image

海沿いーモーターバイクーリーゼントというのは密接な関係がある。リーゼントとは風の「カタ」ないし、形押しなのだ。

 


f:id:imagon:20200809110833j:image

 

風任せで歩く。ヒューヒュー、おああああ、飛ばされるぅ〜〜。で、商店街で洗えるマスク2枚買っておく。マスクは「完全に下着」なのである。という徹底した認識においてより凝ったものを撰ぶ。

 

14:04

ここは茅ヶ崎。もう次の行き先へと電車に飛び乗ろうとしている。行き先がないのに。2時間前。大船に松竹の残響があるのはいいことだ、と思いつつマジでフラフラ。松竹ダンスプラザなるものがあり、その看板に吸い寄せられたが、腹が減っていたことを思い出し、入店。生ビール&定食のセット。グイ、グビ、プハアア、はいつものこと。ジョッキがデカい。。そしてトンカツではなくカツレツ。トンとレツの差異を衣の味に感じる。衣が重要なのは着物が重要なのと同じことだ。それでいい。
f:id:imagon:20200809141241j:image
f:id:imagon:20200809141254j:image
f:id:imagon:20200809141313j:image


この近く鎌倉芸術館鎌倉女子大学がとなりあって、あった。
f:id:imagon:20200809144218j:image

 

去年の帰省時は小田原に寄り海を見たが、今回は茅ヶ崎で。茅ヶ崎といえばサザンオールスタンプじゃなくスターズだが、駅降りるなり「雄三通り」が出現。ここは加山雄三に縁ある地だったのだ。半裸の地元の青少年たちがサーフボードを自転車脇にマウントして移動している。こんなところに365日住めばきっと何かが変わるだろう。たぶん、若返ると思う。

f:id:imagon:20200809165117j:image

f:id:imagon:20200809165239j:image
f:id:imagon:20200817211031j:image


f:id:imagon:20200817211120j:image

 

 

16:50

小田原で下車して、とりあえず去年来たネカフェで休憩。いちばん広いルーム取って1時間ほど仮眠して起きた。9時に夜パックの切り替えでちゃんと寝て新幹線の始発に乗る予定。部屋はけっこう空いてる。ここ一泊4000円くらいか。シャワー浴びて、晩メシ行く。

 

19:18

熱海だと観光地的ゴチャ感があるし、大磯、根府川だと駅前になんにもない。小田原はなんかちょうどいい感じだ。で、おしゃれ横丁の去年来た麺処に。コロナ閉店も多いだろうに、店やってるのはありがたいことです。店前のオープンエアーテラスのテーブルが大きくなっている。というかこの店のやる気無い感というかテキトー感が好きだ。開けっ放しの店からは懐かしい感じのダブステップのレゲエが流れている。
f:id:imagon:20200809193615j:image

タバコ吸えるのめちゃありがたい。。

 

 

20:05

麺処でぼんやり考えているが、「どうして?なんで?」という問いとともに5,6ショット撮るだろう。京都の一画で。そのショットを活かして10分くらいの短編を撮りたいが、ヴェーベルンと関係あるかどうか、わからない。

 

20:27

/// そういや、去年の今頃は京阪宇治線桃山南口駅から近い京都アニメーションで放火殺人事件があった。(暇あれば撮りに行きます)。犯人は今どこにいるのか?東京拘置所

 


f:id:imagon:20200816120808j:image
f:id:imagon:20200816121013j:image

小田原駅前のおしゃれ横丁

 

 

 

■ 美術ノート 23

 

 

 

 

 

 

■ 来たれバウハウス

  東京ステーションギャラリー

 

推敲中

 

⚫メモ 1

バウハウスの運動史において重要なのは、ナチス・ドイツに解散を命じられたということである。しかし、その理由は判然としない。

⚫メモ2

2020年、思うのは「この世界」は少しも「実在的」ではなく、「様相的」になりつつある、ということ。(誤解を恐れずにいえば、生きることとはたんにフェーズ(様相)を処理すること)。バウハウスの行った〈制作ー運動 〉は、様相的な世界から「関係人間」(バウハウスの具体的なメンバー)を抽出し、脱ー様相化の様相から捉え直すことによって、よりよく理解できる。

 

⚫メモ3

家内制手工業(マニュファクチュア)的芸術制作集団としてのバウハウス、その可能性は過去拙文 建築ノート(柄谷行人の「隠喩としての建築」序文で言及してあるバウハウスに関する言及から書いたもの)を参照してほしい。

 


f:id:imagon:20200904193201j:image