3・4 『磁器と火山』上映 2

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皆様、おはようございます。こんばんは。じゅるりと凍みた雨も上がり、私は鰆(サワラ)の西京漬けをアテに軽く晩酌をすませたところです。わが部屋で「いつまでたっても手をつけられない前菜」(笑)のように謙虚にリピートして鳴っているマイルス・デイヴィスの「スプリング・ヴィル」は、やはりモダン・ジャズ界の「春の祭典」(ストラヴィンスキー)、といったところでしょうか。これもまた気の利きすぎたオードヴルです。つくしんぼうがニョキニョキ、綿帽子がフワフワといった微温性浮力感をブリッジ・イマジナリーにして、こんなにも耳を傾けて聴いてしまうのはどうしてでしょう?



それはともかく、節分の豆撒きの後始末をせずに、あ〜なんか踏んじゃった〜。グジュ。あ〜こないだ節分だったのね〜、なんてことのないように。落ちてる豆を思わず口にして、「いけるや〜ん、うまいや〜ん、コレ」・・・ワッハッハ。まあ、いいでしょう。(笑)



さて、本日の予約、2つ頂戴しました。鈴木さん、横山さん、ありがとうございます。そして、『磁器と火山』主演格の感嘆すべき俳優、伊藤武雄君、そして千葉おもちゃさんより、さっそくトークショウの快諾を得ました。こちらも併せてありがとうございます。映画上映後は、主演男女をまじえての「俳優とは何か?」ソフト鼎談、といった概要で行いたく思います。古典的な問い、というよりも昨今はあまり俎上に昇らないテマティークではあります。なにせ、私は、映画を撮りはじめた20代頭より、「俳優」というトライブ、というかカテゴリーが一向に理解不可能で、いったいぜんたい「演じたい」という欲求の正当性自体が、まったくもって了解不能な輩であり、「なるべく素人を使うのがベター」という私的玉条をずうっと掲げていました。それは、なぜか30代半ばよりすっかりなくなってしまった、というよりも相対化されたのですが、それはさておき、自分でも理解できない「俳優」への巨大なクエスチョンが今なおもってあるのです。俳優の歴史は意外に長く、そして人類史にとって想像以上に根深いのだと推察します。(俳優というメイズ、演技というミステリ)。で、当日は、私が未然に用意したいくつかの質問に答えてもらった上で、さっくばらんに三者三様、クロッシングできたらと思います。


そんなわけで、いまやスピーカーからはジョー・ヘンダーソンの「フェリシダージ」がクワイエットに鳴り響いておりますが、この曲、ハンク・モブレイの(何曲目かは失念しましたが)、『ディッピン』所収の曲とコード進行が近似してることにたった今気づきました。(オールナイトニッポンの冒頭テーマソングにも酷似しているように思えます(笑)いいね!ハード・バップも!!)。・・・それはそうと、伊藤君にアート・ブレイキーだか何か??を撮影前にプレゼントしたあと、明大前「喫茶マイルス」へ行って、シロップたっぷりのジン・ライムを飲みながらべちゃくちゃバカ話をしていて、ついに老店主に叱られたのも、今、思い出しました。回顧回想水槽に金魚。



と、そんなわけで、(せっかくなんで)、昨日即興で作ったチラシをアップロードしておきます。あまりにも、(戸田ツトム鈴木一誌テイストで)大いに気に入ったので、都内数カ所に明日明後日にでも茶封筒に適量入れて、郵送しようと踏んでおります。・・・引き続き、2012のmarchの4、つまり、12・3・4まで、「IMAGON 3 特集 磁器と火山」を御愛顧くださるようお願い致します。それでは、おやすみなさい。行ってらっしゃいませ。