⬛『磁器と火山』再上映⬛

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『磁器と火山』再上映概要

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老婆のために

『磁器と火山』を観たい、というリクエストがいくつかあったので、ここに再上映します。どういう映画なのかは見てもらうのがてっとりばやいので、みに来てほしいのですが、話の背景だけしるしておきます。1978年の成田空港の開港、そしてその後も続いている「三里塚闘争」を下敷きにしています。空港建設、ひいては日本の近代化という大義のもとで、多数の農民の土地が強制測量にあい、奪われた。そして成田三里塚を拠点とした反対運動の指導的立場にいた老婆がいた。彼女の名前は大木よねといいます（本名は小泉よね）。よねは「B滑走路建設予定地の下におらの遺体を埋めてくれ」と遺言にのこした。・・・そしてよねの遺体をめぐる妄想を抱き、妄想を妄想で終わらせるのではなく行動にうつそうとする男がこの『磁器と火山』の主人公、伊藤武雄演じる「伊藤武雄」です。彼はB滑走路の下に埋められている遺体を移送し、多摩川べりに埋めなおそうとします。そのために600万の金がいると恋人（千葉おもちゃ演じる「真冬」）に借りようとしたりします。だからといって武雄が真面目な人物であるというわけではありません。どちらかといえば、チャランポランな悪人です。いや、どうかんがえても人間のクズです。クズがむりやり善人を演じているともいえる。しかし彼ははじめから善悪を超えた神秘的な人物であるといえる。そういったところがこの主人公の魅力です。

・・・「人生は崩壊のプロセスに過ぎない」と、小説家のスコット・フィッツジェラルドはいいました。
この「崩壊」というエッセイもまたこの映画と間接的にかかわっていますが・・・この話をしだすと長くなります・・・『磁器と火山』いい映画です。是非みに来てください。

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Cast

伊藤武雄
千葉おもちゃ
島田江位子
管原蓮次
沖田裕樹
武田裕樹
永井律子

Staff 安田哲、他

監督・シナリオ野上亨介

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2015年 10月11日 (日)

13時30分　開場
14時00分　上映

@ 東京阿佐ヶ谷 Yellow vision
JR阿佐ヶ谷駅より徒歩1分

http://www.yellowvision.jp/
(03-6794-8814)

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