乃木希典 切腹100周年に思う



昨日9月13日は、乃木希典切腹した日だった。
その日は、1913年という記述もあれば1914年という記述もある。
だいたい今から100年前のことだ。

なぜ、切腹したかといえば、ご存知のように、明治天皇崩御し、
それを追うように殉死したのである。
そして乃木の奥さんも同じ日に、同様の仕方で死んだ。

ところで、夏目漱石の『こころ』は、この一連の出来事を主題化したものだといわれている。

先生が明治天皇でKが乃木だということになっている説が多いようだ。
(その他、文学界ではいろいろな説、・・・Kは幸徳秋水のKなど・・・があるのは知っているが、割愛する)

日本においては、(三島由紀夫にも影響を与えた)山本常朝が『葉隠』を書いたため、自死、自害という概念は近代的な意味での自殺に先行している、といえるかもしれない。自殺という概念は、私的な観察でいえば、ショーペンハウエルの「ペシミズム」哲学が日本に移入されて移行、広範化したものだと思われる。


東京にも乃木神社があり、京都にも乃木神社がある。
3年も通っていた桃山高校は、この近所にあったので、授業をさぼったときなどは、伏見桃山城キャッスルランド(遊園地・・数年前、京都市が買収して、今は レクリエーショナルな公園になっている)とともにブラブラしていたことが思い出される。


乃木神社の傍にあるのが、言うまでもなく、明治天皇陵だ。高校入学のとき何を迷ったか、サッカー部に入り、この巨大階段を走らされ、そしてすぐに辞めた。