3月の冷たい雨
初日、初回に新宿まで。
前半3分ほどはサイレンス
あれ?となる
冒頭の文字
黒猫を暗い部屋で見つけ出すのはむずかしい
猫がいなければなおさらだ
がとても印象的
フランス語の手書き文字
練習用ノートっぽく
罫線までつけてある
罫線も手書き
美とその補助手段 補助線
音響は派手派手しい
その音楽的内容ではなく
入れ方の手法が
リゲティの無骨な無調曲なんかを
想起する
本屋が潰れまくり、
出版物がなくなっても
手書きでなにかを書くという
行為は
なくならないだろう
紙という物質に文字を書く、線を引く、かんたんなイラストを描くという文化は残るだろう
20分の映画を劇場で見れるのはかえって貴重かもしれない
これで1000円というのもクールだ
パンデミック下でこじんまりとした制作体制で作られたであろう「奇妙な戦争」
ゴダール最晩期のしゃがれた声、そのナレーションを聴くだけでも貴重な体験だ