追記



追記



11月25日、結局『RED RED RIVER』は新宿ロフトプラスワンで流れたらしい。夕方、可能涼介から「新宿まで『RED RED RIVER』のビデオをもってきてくれないか」との電話が急にかかってきて終電近くで新宿へ向かい会場でビデオを渡したあと、私は即座にゴールデン街まで足をのばしビールとトマトジュースをハーフで割ったものを呑んでいた。可能が出演しているこの映画を余興に即興で、彼の知人の漫才師の卵とパフォーマンスをすると聞いていて、それが朝方の3時から始まるというのでデン街でしばらく時間を潰していたわけだ。1時の時点で会場をちらっとのぞくとなにやらトークショーらしきものが行われていて、壇上には枡野浩一バクシーシ山下切通理作といった面々がおそらく彼らのファンであろう女性たちを前によるべなく話していた。彼らの話にどうしても関心がもてない(という以上に予備知識すら全くない)私は「渚よう子」なる唄うたいの方と彼女が経営するバーのくらがりの中でとりとめのない話をしていたのだが、そちらの方が結果的にいい時間の使い方だった。可能に後で聞いたところによると映画は2時半頃上映されたらしい。もとより彼が何の承諾もなしに勝手に決めてきた話なので上映されたとしても、されなかったとしても釈然としない思いが残るがまあ、「乱入」は芸的であっても芸術的ではない、ということだ。故に芸は芸術以上に磨かれてしかるべきである。



12月7日