ミート・ビート・スパゲッティ

imagon2006-03-11












短・中編は量産体勢をつねに整えるべく創作意識をセルフ・コントロールしている。カメラマン不在でも撮れるものから順次撮っている。長編もすすめている。暇を見つけて制作会社や出資してくれそうな会社に電話を一日3、4件はしているのだが、のれんに腕押し的な反応しかない。あまりにもグっとこない。「とりあえず送ってください。」とかそんな感じだ。下手なやり方かもしれないが、しかし、あんがい新鮮で楽しいので一定期間もしもしはつづけよう。で、今日はクソ・バイトを喫茶店で集中して行う。プロットの作成もひとだんらくして、今はエロ・キャラ作りを頼まれている。米・欧州・アジア・(中東)に向けたアニメ市場に便乗した形での海外展開で、組織はとらぬ狸の皮算用的状態にあり、売れる見込みがないのに、どんどん冒険しようとする姿勢がいかがわしくもかがやかしい。資本主義によってぼくは今、追われに追われている。逃げなければならない。なぜなら、あまりに安請け合いすると向こうがつけあがってくるからだ。先日の打ち合わせ(といってもかなりのおっさんと二人)でキャラを100個作ってくれといわれ、キャラを100通り作る。実はこれに3日間もかけてしまった。現代風のネタがなくなると、最近パチンコキャラでありがちな武士キャラのパクリもんの一方で内陸アフリカのアンゴラ少数民族のBL(ボーイズ・ラブ)系キャラや柳田國男遠野物語から引用した佐々木さんというキャラや、マルキッソス・エンゲルーサという北欧のポップス・デュオやらサザエさんドラえもんを合成したスチーム・パンク風近未来熟女のエロボ(エロ・ロボ)であるザザエもんとかムチャクチャな状態になってくる。(57歳の慶大出のおっさんはわりとインテレクチュアルな人なので、ぼくがキャラの背景を説明すれば耳を貸してはくれるのだが、たぶん却下するだろう。真に売り込むための説得力のないゴースト・イラストレーター・バイトくんなのだからしかたない)。もう、どうにでもなってくれー、という捨て鉢状態だ。で、さっきメールボックスを開けたら、なぜか、なんの前触れもなく、多分大阪在住の阿木譲氏からメールが来ていた。びっくり。阿木譲について2回触れているこのブログを知人から知らされて、覗いてくれたそうだ。いやあ、正直すごく嬉しいです。そんなことはありえないけど、小室哲哉からメールがくるよりも絶対に嬉しい。「キミは意外に若いんですね。僕は相変わらず好き勝手に生きてますよ。」ということだ。10年前に氏が漏らしていたことだけど、氏がプロデュースしたアント・サリーの音源の版権問題はどうなっているのだろう?(のちの「終曲/うらはら」(1980)は坂本龍一とのコラボレーションだがPHEWを発見したのは紛れもなく阿木譲だろう)久々に「醒めた火事場で」を聞きたくなったぞ。でもライブテープはもうとっくにどこかに行っている。傘とライターと音源はロードムーヴィーのごとく旅をするもんだ。