創造から創造をかいほうする memo 1






漠然と撮影しようと思い、ヴィデオカメラにバッテリーを装填する。これは良い。
次に電源をオフからオンに切り替える。これも良い。すると液晶モニタがパッと明るくなり、そこに目前の光景をうつしだす。目前の光景は四角いフレームのなかに収まってる。これ自体も良い。問題なのは、ここから撮影を開始する場合、つまり録画ボタンを押すという行為に到達するまでの過程だ。まず何をどのように撮影したいのかを明確にしなくてはいけない。その次にそのカットは編集上どのように使用されるのかを明確にしなくてはいけない。これがいけない。これがとても面倒なのだ。目的を持て、と機械が言ってくるし、機械があれこれ選択肢を用意してくる。これがいけない。