今回の帰省目的の一つは特別養護老人ホームに入所した認知症の父と面会することでした。ちょうど10分くらいだったか。ホームの職員さんの付き添いのもとで、コロナ対策のため、ガラス越しの面会です。細かいことはともかく、老いを超えてしまった人間の行く末とはこういうことにもなる、ということをひしひしと感じました。隔離と保護による延命というと聞こえが悪いですが、(生きる意志なき)生の領域を包囲する、そのようなシステムが培養してゆく(実在的ではない)環境的な姿です。老いたるものの様々な、実に様々な現実生活があるとは思いますが、これだけはゴメンだ。と私は思いました。
その後母と鮨を食べにいき、あれこれと話しました。