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(ハノンの練習の立ちあがりとして)左手の小指でド、薬指でミと弾く、、ふだんは動かすことのない指使いなのでどことなくぎこちない、、それでも反復練習していると次第に慣れてきて、もうぎこちなさはなくなっている、、
ふだん意識していなかった身体の動きのあらわれ、それは創造へと直接直結しないかもしれない、、しかし、閉じられた身体の動き(惰性=コード=制度としての)からのわずかな〈 開かれ〉として、それはすでにして創造的な身体を用意しているのかもしれない、、
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スマートフォンやタブレットで写真や動画を
撮るのに慣れてくると、逆にビデオカメラやスチールカメラで撮る機会がなくなった、という人は多いだろう、、ポータビリティがそのようにさせているともいえるが、、
しかし、カメラを回さなくても映像作品を作ることはできる、、それは編集と録音だけに頼るということだが、映像素材はどうするのか?
インターネットが登場して以来、膨大な数の画像や動画は増殖しつづけている、、それを使えばいいのである、、それらは自己を媒介していないので、オリジナルとはいえないが、素材をどのような順番で見せ、どこになにを位置づけるか、あるいは、その素材に被せるナレーション、音響、音楽の選択において、創作主体が要求される、という意味ではオリジナリティが問われることになる、、作る価値はある、、
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Morton feldman の Rothko Chapel (1991) をgoogle play music で聴く(初演・録音は1971)
音の点描性の確保をかなり意識してつくられたアルバムだ、、
それは隙間だらけということだが、隙間がなければ音は響かない、ということだろう、、
アルバムジャケットにはロスコのおなじみシーグラム絵画が採用されているが、ぼやけたさまは響きの消滅過程そのものか、、
点描性と言ったが、スーラの点描画を音響化しても、フェルドマンのようにはならないだろう、、
たんに音像があり、その直接的実体が聴ける、、
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漠然と撮影しようと思い、ヴィデオカメラにバッテリーを装填する。これは良い。
次に電源をオフからオンに切り替える。これも良い。すると液晶モニタがパッと明るくなり、そこに目前の光景をうつしだす。目前の光景は四角いフレームのなかに収まってる。これ自体も良い。問題なのは、ここから撮影を開始する場合、つまり録画ボタンを押すという行為に到達するまでの過程だ。まず何をどのように撮影したいのかを明確にしなくてはいけない。その次にそのカットは編集上どのように使用されるのかを明確にしなくてはいけない。これがいけない。これがとても面倒なのだ。目的を持て、と機械が言ってくるし、機械があれこれ選択肢を用意してくる。これがいけない。
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つい先日のことですが、髪につけるムースとジェルが欲しくなり、とりあえず駅前のよくあるドラッグストアに向かいました。でもヘア用品を含めた男性化粧品を扱っているコーナーは女性ものの1割くらい。前から思ってるけど、どうしてこんなに少ないの?
それに銘柄もなんだか聴き飽きたものばかり。ギャッツビー、ルシード、ニベア……それに比べて女性ものの化粧品の銘柄はもっとありそう。国産だけじゃなく、輸入ものも含めたら目が回りそうなくらいあるでしょう。(クルクル〜)
さて、結局ギャッツビーのヘアムースとマンダムのジェルを購入して帰ったのですが、使ってみてもぜんぜん満足いきません。なんだかまったくときめかないのです。「男性化粧品なんて狭い世界の話!もっといいものがあるはず!」
とるもとりあえず愛車のランドナーを飛ばして調布駅前のパルコへ。ちょっと勇気を出して女性ものオンリーぽい化粧品店に入って店員さんに聞きました。「男性ものの化粧品ってありますか?」「どういったものをお探しでしょうか?」「あ、ヘアムースとジェルが欲しいんです。」
新人らしい店員さんは先輩格の指導を仰いだうえで、私をヘア用品コーナーへ。「こちらがワックスで、こういったものなら……」と小柄な店員さんは手に取って私の方に向けます。
「これべつに男性が使ってもおかしくないですか?」「ええ、ぜんぜんおかしくないですよ。」「そうですか。」おもむろにワックスのフタを開けて匂いをクンクンしてみました。なんていい香りだこと!、、
「あ、こちらにもいい商品がありますよ。ヘアムースじゃないんですけど。」店員さんはわたしを誘い別の棚へと誘導しました。なんだか、ワクワク 。
「これ今、人気なんですよ。」「へええ……琥珀色のこの容れ物いいっすよねー。」「美容院によく置いてあるやつなんです。」「そうですか。」店員さんはテスターをわたしに「どうぞ」と言って手渡しました。キャップをあけて、プッシュ!ぷしゅー。
白い泡の肌理がちょっと荒くて見た目いまいちだったのですが、手に載せた感じのテクスチャーはかろやかでまろやか。そしてまた匂いをクンクン嗅いでみました。「マジで?なんてすばらしい香りだこと!」
そして即効購入を決めました。なんだか心踊ってべつにいらないのにTSURURIというモロッコ産のガスールが入った洗顔料とムスクの香りのTAMANOHADAのボディソープ(no.2)も購入しました。どちらも国産です。
帰宅して紙袋の中身を確認してみますと、なんと! ALBIONのパフとファンデーションのサンプル、そして男性用のシャンプー(やっぱりデザインがクールな男性像を押しつけていていまいち)のサンプルが入っているではありませんか!
次の日、YouTubeでお化粧動画をたくさん閲覧しました。 (おわり)