近況









米軍基地。沖縄と、福生のそれを見たことあるけど、どちらもとてつもなく(想像以上に)巨大だった。とくに沖縄基地は、コカ・コーラの赤いネオン看板(当時、LED電飾はなかった)を円の中心に配備する観覧車が真中付近に建っており、その周囲は、アミューズメントパーク的な空間だった。すべてが、アメリカン・ウェイだった。その後も、周囲を車でぐるぐるしていて、なぜか、不釣合いに神社の鳥居みたいなんがポツンとあったのをぼんやり覚えている。ファスト・フード、「A&W」(だっけ?)のドクターペッパーに似ているソフトドリンクの異様な味や、夕立ちにあって、たまたま入ったレコード屋エリック・ドルフィーの『ファイブ・スポット』をなんとなく買ってしまったことなども



昨日、沖縄の名護市長選挙、で、普天間飛行場移設反対派の稲嶺(いなみね)氏が勝った。戦後のアメリカはやはり日本に対してちょっかい出しすぎたんやと思うな。うっとうしいくらい合理的にできているショッピングモールと、シネコン(あの、DCP上映しかうけつけへんという器量のなさ!)に関しては、あれはだだっぴろい田舎〜郊外圏特有の必然的な空間美学に基づくものであって、日本みたいな狭小な土地しか所有しとらんところでは、悪評を買うばかりなのだ。軍の飛行場しかり。




余談だが、1978年、成田空港に着陸した、第一号ジェット旅客機は日本製ではなく、アメリカで製造されたボーイングで、アメリカからやってきたもの。(小関与四郎 『新東京国際空港』という写真集を見よ)。



そんで沖縄基地における雇用問題とかは、おれは知らん。基地仕事で食っている人や、養われている家族がいるのは東京にもいるので知っているが、複雑な心境なのだろうか。それも知らん。ただ、コンビ二エンスストアの商品の値段はいっしょ。そして時給はこっちとはちがうくて、沖縄は安い。(京都も安いんやろけど)。これは空間差を利益率に転化させるケース。この落差を資本主義は利用しているのだ。(地価、路線価の調整とかがこれに割り込み、事態をよりややこしくさせる)。この次元における頭脳戦は必要。東京一極集中は、この資本-搾取率の落差をどれだけ、都合よく実現させるかにかかっている、とみなされてきたのではないだろろうか。



3・11震災を都合よく利用した悪しき「つながれキャンペーン。つなごうキャンペーン」は、未だ続行している。つながったからなんなのか?つながらないといって、それがどうした?