1年ぶりくらいにクラブに行って大音響を浴びたせいか、普段通っている道がいつもとは違う景色に見えた。どういうことか。カメラで同じ日照条件で撮影すると、まったく同じ景色として写り込む、つまり撮影者の身体的な条件を括弧に入れて、機械が撮影を代行してくれる(それが「写真の客観性」とか言われる)。そして「景色が違って見える」のは「たんに肉眼で見ている」状態、というよりも「身体が肉眼において見ている」状態という感覚に近い。