Randonneur from channel zero #5





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明るい午後、ランドナーあるいはスポルティーフでのポタリングがつづく。チャリのよさはいろいろあるが、まずは下り坂。この快楽は上り坂と対になっているのはむろんいうまでもない。風を感じるなんてベタな言い方はやめておこう、風を感じる暇もないほどに快楽に身を委ねること、それがチャリの至上の在り方なのだ。チャリは存在しない、それゆえに存在する。ここには身の危険(死の欲動ではない!)があり、身体を大気に向かって剥き出しにしている mateliarism がある。フレームを剥き出しにした、 そして ストラクチャー structure を剥き出しにした ランドナー 、ロード 、クロス、 シクロクロス 、ミニベロ、 ママチャリ、 などを含む チャリという 強度を ほどよくたたえた物質は マテリアリストにこそふさわしいのである 。決してハコモノにならないこと。…それに カーヴ、カーブではなく カーヴ。あの 剥き出しの構造体は 曲線をたたえたcurved flatness に相応しいのは言うまでもない。 b と v は水と油ほどの違いがある 。カーヴを曲がる、ここには自動車 がなしえない車体を斜めにする 動体 が展開される。なぜなら道はすでに曲がっているからだ 。ここにオルタナティブがある 。ここに国土交通省 または 国土地理院と呼ばれる、ネーションステート nation state の 性質、その秘密の一つがある。










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