制作記 5






自室にこもって作曲に集中。ギタリストのアキノブとは、最初15秒の曲を60曲やるから、といってそれなりにピアノで曲を作っていたが、いざギターとあわせるとなると、15秒となるとほんとうに短い。なので、こないだのスタジオ練習の時点で長めにすべきものは伸ばしてよいということにした。「ザ・ツイッターズ」なるふざけたユニット名で、ようするに短期体験と短期記憶、そしてそれらをアウトプットする際の短い表現、つまり極端に切り詰められた「絶対的有限性」の連続によって楽曲を成立させようとした。ギターとピアノでつぶやきまくろうという思惑だったのだ。ともあれスケールの非統一性を受容したうえで、15曲は完成した。いろいろなことが思いつく。ここでピアノ曲の3分のインテルメッツォを入れながら、ジュネのレンブラント論の冒頭の朗読を差し挟むこと・・・・スクリーンに投影する見たこともない抽象画・・・などなど・・・。時に外出・・・外の光線が強すぎる。だが美しい。・・・「世界が5月と10月だけだったらいいのに・・・」・・・岡崎京子のマンガのセリフのひとつを思い出す。(5月18日)