近況

リヴァーサイドのスタジオ、クラウド9でポエトリー・リーディングの軽練習&ギュスターヴの最終ガチ練習の見学。新倉俊一訳のエズラ・パウンド『キャントーズ』(cantos)第80篇の冒頭部から音読。ややエコーをかける。ミニマリスティック、かつアブストラクトなジャンベとギターの伴奏を即興でつけてもらう。



フレーズを意図的にアレンジして反復する箇所や、強弱をつける箇所に
細心の注意を払う。もちのもち、新鮮な体験だった。



帰り道「のど越し」について考えていた。「のど越し=切れ味」といえばビールのPR文句だが、音読に関して言えば、「のどに越された文字詩だけが音声詩として放たれる」のである。これは黙読/目読とは、あまりにもかけはなれた身体物理である。「ああ、これがおれの声なんやー」とストレートに思えるのだった。ふだんはそんなこと感じない。音読おもろい。発見。