「喪服」(2003)を上映します。6月5日(日) (FF II presents 短編映画上映会)

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「喪服」(2003/DVmini/40分)


出演 :中島隆二、SUN (Mako,Sumiko,Sunmi),

監督 :野上亨介


2003年当時、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)の映像ホールを拠点に活動していたCINEMA ENCOUNTER SPACEの依頼に応じて制作された。20世紀末より京都の老舗ライブハウス磔磔を中心に活動していた伝説的バンド、「SUN」の唯一無二のアルバム「夢の花」のレコーディング風景と、赤いミニクーパーに乗り、京都市外を血迷いながらさすらう孤独な男の描写がパラレルに進む。そして「架空の葬儀」に関するナレーションが時折かぶさる。監督の30代頭から永続的につづいている死のレッスン。

 

 

 

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(追記)以下、イベント終了翌日Facebookに記載したものを転載しておきます。

 

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短編映画上映会、 無事終了。毎月FOURTH FLOORⅡ で作品提供上映している「超未来映像」も意味不明すぎて面白いけど、たまにはこういうきちんとした感じもいいですね。

以下備忘録として。ほぼ満席のなか藤本東子さんの短編二本。のちの監督トークを参考すれば、ちょっとしたことで登場人物の心理が変化する、そのちょっとしたところを描きたい、ということだったが「細かいニュアンス」を「細かいセリフの言い回し、演技、仕草」で構築していくことって、つまりは細かい変化の積み重ねが激烈なドラマツルギーを作っていくということ、を思い出した。小さな石を積み上げてある瞬間崩壊する、そのカタストロフ=カタルシスの基本原理。おれはその「細かさ」に対しては意識的にやったことないかな。来年あたり短編でやりたくなったかもしれない。「敗者たち」の、ラストの置き去りにされたビニール傘なんかは、シブい終わり方。全てがあのショットに凝縮されている。オール•ブルックリンロケ?の「Emily」は、ウディ•アレンの「重罪と軽罪」なんかを思い出した。新作の大正時代を舞台にした短編のチラシもらったが、観にいくでしょう、そしてぜひいつか長編を見てみたい監督さんです。あと、小松原さん、廣田さんの短編は打ち上げの時だいたい話せたので、割愛(笑)。だらしないマイペーシストの自分とかに比べてまっとうすぎる監督さんたちに囲まれて「喪服」を上映したが、ハコの音圧も相まってか、本当に緊張感を強いられる作品で自分でもおどろく。意図的に「長回し=退屈のリアリズム」も狙っていたような気もするが、かなりの緊張感の持続に転化している。もしくはオレの見方が転化だけなのかもしれない。おお歳月。

打ち上げに誘われて参加、全員初対面でめちゃ新鮮。滋賀県の話や、DJの話、市川準の現場でカチンコ切っていた廣田さんには市川演出にビビったエピソードなんかを聞いた。ちなみに会社物語(ハナ肇)あたりまでは全作ちゃんと見てるけど、その後は見てない…。やっぱりミーハー的には富田靖子のBUSUかな。

主催者側によると、来月も短編上映フェスやるみたいだけど、次はなんとかVHSテープ特有の画質の悪さで過去自作を楽しみたい。ではまた!

 

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