新・映画ノート 24

 

↓以下はfacebookよりの転載

 

 

福居ショウジン 「the hinding 」「s-94」

 

 

 

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ピノキオ√〇〇〇(←数字……忘れた)という90年代初頭?の16mmの爆音映画(というか爆音装置付きの映画)を覚えている人多いと思うけど、監督の福居ショウジン氏の新しめの作品「the hinding」を明日上映するということで…急にFOURTH FLOOR社長に明日来て、対談してなんか喋ってくれ!とオファーがあったのでとりあえず行きます。(流れでやらないかもしれないけどね)。ピノキオを京都のシネクラブで見た時はどのへんのノイズか?ナース・ウィズ・ウーンドとDAF辺りをまぜこぜにしたものを感じたけど、いい加減な記憶かもしれない。けど世界的にみて物珍しい稀有な作品だったと思う。そして「爆裂都市」インパクトってリアルタイムでどんなものだったのか?その辺の話を詳細に聞けたら、と。

https://fourthfloor.jp/

 


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(2月20日)

 

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そういや「ピノキオ√964」以外に「ラバーズ・ラバー」という作品もあったが、昨晩は福居ショウジン監督の「hiding」「Sー94」を鑑賞。上映時間が早まっていることに気づかず、ギリギリまで寝ていたが何とか間に合った。対談30分+質疑応答し終えて、何となく頭スッキリした。石井聰亙の「爆裂都市」(BURST CITY)日本初映時の話を聞いたが、監督がまだ田舎にいた頃「天才が現れた!」という噂を聞いて見に行ったら度肝抜かれて何回も足を運んで映画観ながら絵コンテを模写していたということだ。(セルのビデオカセットがまだそんなに普及していない時代)。マジでカット数多い映画なんですごいとしかいいようがない。「爆裂都市」は近未来の暴走族の映画だけど、物理的な爆音ではなく、過剰なモンタージュー絵面がメタファー的に「爆音」となっていて、実際の物理爆音の邦画初発やはり「ピノキオ√964」なのではないか?と。「映倫に通らなかったから映画館上映できず、ライブハウスでやるしかなかった」というのも頷ける話で、そういう「ライブハウスー映画の第1世代」(そういや京都ではCBGBで映画上映してたな)なのではないか?と。あと対談中「ランコさん」の名前が出てきてビックリ。どうやら最初の京都上映時(30年前)にコンチネンタル・キッズ〜ビートクレイジー周辺の方方にお世話になった、ということだった。あと、初期の超陰鬱なクローネンバーグの作品と、リンチ「イレイザーヘッド」の音響の話、あと、「ボンデージファッション取り入れたのは北原童夢とか秋田昌美からの影響ですか?」との問いには、「じっさい秋田昌美の家に行って、海外のBDSMーフェティッシュ系の資料を借りて研究した」とのことでした。しかし、爆音……国内で映画の「爆音」が広まったのは樋口さんがやってた(今もやってる?)吉祥寺バウスシアターの「爆音上映祭」あたりからだと思うが、その行方はどこに?……ともあれおつかれさんでした。また東中野に飲みに行きます!

 


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(2月21日)