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怒りはどこへ向いているのか?と気にすることなく、怒っている。それが怒りである。

突如「カチン」とくることがあり、怒りに着火され爆発する。怒ることはキレることでありキレる原因に怒りがある。

キレることには快楽が伴い、キレたが最後だ。言い回しや表現でたしなめる、という作法は無効になっており

言葉-概念-意味の回路共有ではもはやどうにもならなくなったときにキレるのである。

キレるとはすなわち外部の経験であり、中空に放たれた一点である。

その時、キレの残響を聞き取る耳をもつものだけが怒りの原因を探ることができる。

どうしてお前はキレたのか?それが快楽の一経験だとしても何があってキレたのか?

 

いちばんダメなのは怒りを内側に溜め込んでいる者だろう。(人間的な苦悩は突如発見され飼い慣らされていることに気づく)。

ニーチェではないがそれは「品性」を悪くする。「品性」を大事にするあまりに「品性」を悪くしてしまうのだ。

黙っている下品さ(SNSの覗き見ばっかりしてんじゃねーよ!)と

闊達に表現し、ときにキレる朗らかさ(残酷な晴れやかさ)。

現代人の様相ふたつ。