■登山ノート1■

 

 

 

 

 

 

ほぼ始発目指して起床。西武新宿から所沢まで急行。所沢から横瀬まで建築家、妹島和世デザインのLa viewで。走行音の静けさに驚愕。車内で動画整理などをしていたらあっという間に着く。いちおう全席指定です。
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駅に着き、同行者と合流。秩父タクシーで登山口まで。15分ほど乗車。片道2600円と割高。徒歩で行くと90分はかかりそう。(歩いて登山口まで行く強者もいました)。


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タクシー降りるなり滅茶苦茶な冷気を感じる。登山届を漏れなく記入し、出発。


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山のサインをキメてから(笑)出発。ーーすでに10分くらいでヘトヘトに。コースが2通りあり、ひとつは険しく距離短い。もうひとつは傾斜がゆるく距離が長い。(ようは参道の男坂と女坂)。なんの疑いもなく男坂を選んでしまったのだ。同行者も「もうあかん、もうムリ…」と弱音を吐き出す。(登山経験者なのに…)


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しかし不思議なもので登りつづけているとなんとなく体が慣れてくる。たまに木漏れ日が現れてくれる。

 

すれ違いざま、「こんにちは〜」と声をかけあうのが登山者の慣例となっていて、ご老人のソロの方もいれば、3,4人のピクニック的な雰囲気の人らもいる。われわれがもっとも山慣れしていない登山者だと思われた。

 

上に着ているアノラックパーカーだが、ポケットにかなりの量の物入れられるので便利。ビデオカメラとスマホと黒豆せんべい(わりと好物)を入れていた。

 

登っているとすぐに暑くなり、止まると即効寒くなる。この両極端が冬の登山か。


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山も中腹部を過ぎると採掘場のすぐそばを登ることになる。平日は昼にダイナマイトの発破があり、石灰岩を粉砕する業務が行われている。ここらまですでに休憩を5回ほどはさんでいる。


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頂上。登山口から約2時間。もうヘトヘトぐったりで何が何だかわからん状態。が、登りきった感はしみじみ。


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まあ凡庸だけど、こういう登頂写真いつか撮りたかったのよ。…登山靴買う暇なく、スニーカーで登ったけど登りは充分でした。(帰りはキツいかも)。ザックも登山用ではない。


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激寒の山頂でお湯沸かしてカップラーメンなど。バーナーは超スグレモノ、Iwataniのカセットガスジュニアコンパクト。コッヘルはスノーピークの900で共に5年くらい愛用。店は皆無でマジで持ってきて良かった。水は途中の滝で汲んだ。

 


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麓近くにある一軒だけあるなんとかカフェ。ビールを呑めて嬉しい。ジビエピザトーストは売り切れだった。ここから帰りのタクシーを呼び、駅へ。

 

登山後は体の変化を微妙に感じたが、よく分からん。やや軽くなったのかもしれない。行って良かった。

 

 

 

↓↓↓以下はFacebookよりの転載。

 

 

ほんの1秒後に足を踏みだすポジションをそのつど意識し、確認しながら前へとすすむ。それが登山である。そのリズムは平坦地を歩いているときとはちがい、微妙な変則をともなう。

呼吸…。吸う、吐くの一サイクルは、なるべく時間をかけた方がよく、一呼吸8秒で5歩すすませるくらいがよい。歩行が肺活量を決定するのではなく、肺活量が歩行を決定させるように調整する。【自身の体が一個の「呼吸器」となること(デュシャン)】は、プールで潜水している時と同じ感覚に近づいてくる。

秩父武甲山はコンクリートの原料となる石灰の採取が行われている山で、山の中腹より上は、だんだんと石肌岩肌が出現し、たいへん歩きにくくなる。

登山らしい登山はしたことない。だからこれが初めてか。(経験ある人に同伴してもらった)。

ヨーロッパにおける「山を征服するロマンティシズム(山岳信仰…アルピニズム)」や東アジア〜日本における山伏や修験道に興味をもった時期はあったが、実際登るとなると、そういう知識はまったくなにも役立たない。

アスリートが職業となった時点で近代はまちがっている。

だが、遊ぶには体力がいる。