日本語使用人が、ある長いと思われる単語を短くしたがることの本意についてのメモとして









⚫検索語においては名詞(もっとも精製された記号)が支配的であり、ゆえに、それが続くかぎり、あらかじめ確保された述語界の圧倒的なさらなる量化(反精製)が計られる。この述語空間はフロイトの言うesに対応しつづけ、永遠に到達できない、その到達できなさにすでに到達していると見なされる。


⚫日本語に 平仮名 片仮名 漢字の 三種のカテゴリがあるのは、意味伝達の合理性を捉えるうえでは「遅延」を生むばかりだろう。これはたとえば英語圏において英語(日本語のように三種の文字表象が適用されているのではなくアルファベット一種のみ)が使用されているのを考えた場合、明瞭である。


日本人(日本語使用人)は文字表象の読み取りにおいて、平仮名、片仮名、漢字を知覚しそのうえで意味の把持をしているのだが、その際に確認できるのは、量的に漢字が少なく、平仮名が多いという事実である。

⚫もちろん片仮名が多用されている文もあるので一概にその順列はつけがたいが 、無意識的に平仮名、片仮名を「地」に、漢字を「図」にして文を読んでいると捉えることもできるだろう。