Randonneur from channel zero ♯8











ナイトライディング、ナイトポタリング、そしてナイトクラッビング。数日前ランドナーで渋谷まで出た。たっぷりヘッドライトの充電をし、たっぷりと着込み、たっぷり金を持って。京都の友人BODILが渋谷のWOMBというラブホテル街にある(それは円山町のことだ)クラブでライブ・パフォーマンスをやるとの連絡をその前日にくれた。


住んでいる東つつじヶ丘から喜多見、 成城、三軒茶屋経由で渋谷まで出る。夜の世田谷通り。派手な坂道がある。砧公園のそばを通るあたりで地名としては大蔵か。坂道を下った最低地には仙川が通っていて下まで降りたらただちに登る格好になっている。見事なv字谷だ。


地形とは物理の法則に則ったカタチのことで、 坂の形成、つまり凹凸の形成とは、川の流れの持続がもたらしている。川の流れが土地をじわじわと削ってゆく。雨が流れ込み、土が崩落し、さらに土地は低くなる。海とは低くなりすぎた土地のことで、万有引力という宇宙物理の絶対的ルールを表現している。



一方の電車、特に高架を走る電車とは土地の高低をショートカットし、ホリゾンタルに延長線を伸ばせるシステマティックな表現でもある。ヴァーティカルな関係を 極限的にミニマムにすることによって、移動距離を最小値にもってゆく。これが電車である。



電車では地形の面白さは体感できない。チャリは地形の面白さを体感する最適解である。徒歩では遅すぎる。自動車、バイクのオートマティスムは麻痺させる。



BODILのライブパフォーマンス、中国のテクノDJについては次回か……あるいはいつか記述しようかと思う、テキーラトニックのライムの残香とともに。ここまで。