犬連れは嫌いだ。正直言って犬を蹴飛ばしたくなる。通りを歩いていても確実に通行人の邪魔になっているし、公の空間を暫定的に私的占有している。(「ペット連行法」を施行して課税式にしようという政治家がいてもよい)。犬連れ人間を見かけると「人間が犬に連れられている」としばしば思うし、街路を「活気」ではなくどんよりとした「退廃」に染めている。「人間と目をあわせることができないから、犬猫と目をあわすことができる。なぜなら犬猫は喋らないからである。」(ウィトゲンシュタイン)。コミュニケーション不全とペット愛。さらには動物愛護とファシズム





かつて三島由紀夫が絶賛して脚光を浴びた沼正三の『家畜人ヤプー』という「形而上的SFポルノ」(石森章太郎が描いたコミックもある)が映画化されるという噂を聞いた。プロデューサーは監督をデヴィッド・リンチにするか長谷川和彦にするか迷っているらしいが、ガセネタかもしれない。ちなみに沼正三天野哲夫という名前で『女神のストッキング』(工作舎)という本も出している。